趣味で歌と小説と詩を掲載させていただいてます。

四季の輝き 第6話 Shine of the Four Seasons Episode 6



第6話



凛太朗は真夏の太陽に照らされた施設の庭を、玄関の階段に座ってぼんやりと眺めていた。
子供達の大抵は学校に行ってしまっていた。残っているのは就学前の子供と学校に行かないことを選択している児童だった。

貴子に「しばらく学校に行きたくない」と言ったら「それでいいよ」と言ってくれた。「やりたくない事を無理してやることはないよ」
行けと言われたらどうしよう、という思いもあったが、行きたくない、という思いが大きかった。それで正直に言ってみた。
「それでいいよ」と貴子は軽く言った。訳も聞かなかった。
凛太朗は少し拍子抜けした感じがした。行きたくない理由を、自分なりに考えてもいたし、後ろめたさもあった。行けと言われるだろうなと思っていた。
「行きたくなったら行けばいい」と貴子は言った。
凛太朗は、「学校に行かない間、勉強をしてもいいし、何もしないでもいい」と言われたので、近くを散歩したりしてみたが、大人の目が気になったりしたのであまり出歩かずに施設の庭先にいることが多かった。

玄関の階段は軒が深いこともあってちょうどいい日陰ができる。
南に開けた庭は門までの道に沿って木の枝が短いトンネルを作り、涼しげな木陰を作っている。門の近くのトンネルが途切れた辺りに菜園があるが、それまでの道中にも色々な花や野菜が育っている。
野生化していそうな感じのものもある。
取ってきて植えたのかもしれない野草もたくさん生えていた。
小さい花がいくつも咲いていた。春に咲いて、この夏また花をつけた草もあった。この間の久しぶりの雨で、草の緑が深まった気がした。

世界の色は以前より鮮やかになっていた。逃げ込んだ「楽園」は消えて、「青い夢」を包み込んだ現実がぽっかりと口を開けて凛太朗を捉えた。
嫌なものや見たくないものがそこには含まれていた。でももう「楽園」はない。
自分でそこを出てきたのだ。
自分は何でこんなところにいるのだろう。
それに答えてくれるものはいなかった。

施設の玄関からノートと色鉛筆を持ったちひろが出てきた。ちひろも学校に行かないことを選択していた。

ちひろはなぜか、学校生活に自分をうまくなじませることができなかった。決められた時間に登校したり、チャイムがなるごとに授業が始まったりすることや、興味のない科目を勉強することが苦痛だった。友達もあまりいなかった。一人でいることが好きだった。
そしてそれをある日貴子に言ってみた。
「学校に行くのが嫌だ」
貴子は少し思いつめたようにそう言ったちひろを見て、よくよく考えた末のことなんだなと感じた。
「わかった」と貴子は言った。「学校の勉強は、手の空いてる職員で交代で見てあげる。勉強したい科目はある? 聞かなくても大体わかるけど」
「絵を描いていたい」とちひろは言った。一日中でも絵を描いていたい。

ちひろは階段のところに座っている凛太朗のそばに来て自分もその隣に腰掛けた。
しばらく何も言わず、二人はじっと庭を見ていた。
凛太朗もちひろも、何も言わなくてもお互いの気持ちがわかるような気がした。 しばらくしてちひろが「昨日描いた絵を見せてあげる」と言った。
ノートを広げて「ここからこっちが昨日の分」と言って凛太朗に渡した。
凛太朗はノートを受け取るとすぐにそこに描かれた絵に見せられた。A4のノートにいろんな絵が描かれていた。鉛筆で石や花を正確に描きこんだものもあれば、色鉛筆で色を塗り重ねただけのものもある。でもそこに描かれたものには不思議な共通点があるように思う。
ちひろは花を描いても木々を描いても最初は何も色を塗らないでいた。数日してから色を塗ったものを見せてもらうと写実的なものとは程遠い不思議な図形のようになっていることもあった。
「私は絵を描いてる時が一番楽しいの。凛太朗くんは?」凛太朗は聞かれたが、自分が何をしていたら楽しいのかわからなかった。「楽しくないことや嫌なことならわかる」と凛太朗は答えた。
「かわいそう」とちひろは言った。
「そう?」
「うん、楽しいことがわからないなんてかわいそう」とちひろは言った。「きっと凛太朗くんは迷子になってるのよ、ちゃんと考えたら何をしてたら楽しいかわかると思うよ」
「考えてみるよ」と凛太朗は答えた。
ちひろは凛太朗からノートを返してもらうと庭の方に降りて行った。
凛太朗はその小さな背中を見ていた。

ちひろに関しては学校に行かなくなってからもう半年が経っていた。学校からは何度も登校を促すよう頼まれていたが、貴子はそうする気になれなかった。
「子供は嫌なことをしていると心が萎縮してしまうんです」貴子は何度か学校側に説明してみたが、逆に責められることもあった。
「いじめとか、そういう事もないみたいですし、勉強についていけなくなりますから」と学校側は言った。
「勉強はしたい時にしたい事をやればいいと思ってます」と貴子は言った。それ以上は平行線だった。
社会に出て一人前に生活していくために学業に打ち込む子供達が施設には多いが、学校になじめない子供も同時にいた。
自分から学校に行かない、と決めた子供は少ないが、子供が自ら決めた事に、貴子は反対する気になれなかった。子供達は自分の事をよく理解している。大人にはない感のようなものなのだろう。
好きなことや楽しいことをしていると、子供はその能力をどんどん伸ばしていく。貴子は今までにそういう子を何人も見てきた。

最初に不登校になったのはチッチだった。彼は中学校に入ってから学校を休みがちになり、やがて全く登校しなくなった。部屋に閉じこもり気味だったし、貴子や職員たちも対応に戸惑った。
しかし学校に行かない、という選択を自らの命を削って、そこに抵抗を示しているチッチを見ていて、その苦しみを認めてあげたい、と思うようになっていった。
「本心をねじ曲げてでもしなければいけない事柄なんて無いような気がする」と貴子は職員に言った。「認めてあげてもいいような気がするの。今はチッチにとってはそれが救いになると思うの」
チッチは職員たちが誰も自分に「学校に行け」と言わなくなってから少しずつその心を解放して行った。そしてその心が満たされたと感じ始めると、少しずつ登校する日が増えていった。
それから貴子は不登校に関しては子供達の気持ちを最優先することにした。




凛太朗は、ここがどこなのか、まだよくわからなかった。養護施設だということはわかる。一人になったのだ。自分のいる場所はここにしかないんだ。
ここは一体どこなんだろう。なんでここにいるんだろう。
楽しいことってなんなんだろう。
あの朝、ドアを開けて部屋を出たいと思った。学校に行きたくないと思った。でもどこにも行きたいところはない。
凛太朗は空を見上げた。夏の入道雲が海の方角に積み重なっていた。ちょうど淡路島の上空のあたりだった。
あの雲はやがてやって来て雨を降らせるんだろうか。入道雲の下の方は黒い雨雲が広がっていた。雲の下はもう雨が降っているような、ぼんやりとした歪みが見えた。
時々暗雲の中に鋭く光る稲妻が見えた。
少し後にかすかな雷鳴が聞こえた。

あの下の海は発泡しているんだろうか。
あおいは今、どこにいるんだろう。
凛太朗はゆらゆらと歪んだ雨の軌跡を見ながらぼんやりと思った。夢で見たあおいの事を思った。
やりたい事はあおいを探す事かもしれない。凛太朗はぼんやりと思った。探してどうするのかはわからない。でもあの夢に出てきたあおいは僕に何かをくれたような気がする。大切なものを譲ってくれたような気がする。それは何かのメッセージなのかもしれない。会って確かめてみたい。
凛太朗は立ち上がって階段を降りた。この街から電車に乗ればあおいの居る街にいける。
凛太朗はポケットの中に小銭が入っているのを確かめた。そして施設の門を抜け駅の方に向かって歩き出した。
ちひろが門から追いかけてきて「どこに行くの?」と聞いた。「ちょっと元町まで行って来る」「電車に乗って?」とちひろが聞いた。「うん、会って確かめたい人がいるんだ」と凛太朗は言った。 「連絡したの?」
「電話番号を知らない」と凛太朗は答えた。「夕方までには帰る」そう言って駅に向かった。
券売機で切符を買い、改札を抜けて電車に乗るとガタンという音を立てて電車が動き始めた。凛太朗は海側の窓辺に立って、海上に浮かぶ積乱雲を見つめた。空高く積み上げられた雲はゆっくりと街に近づいているようだった。雲の下以外の海は夏の太陽に照らされてキラキラと眩しく輝いている。積乱雲の方向から吹いてくる風に煽られて波がしぶきを上げている。
街の間から途切れ途切れに見える雲や海を見ているうちに、電車は元町駅に着いた。
改札を出て、記憶を辿りながらあおいの住むアパートに向かう。

あの夜、初めてあおいにあった夜、ライブハウスの鉄扉を開けた夜に一緒にCDを聴いたのだ。
凛太朗は見覚えのある鉄階段のついた古い木造アパートを見つけた。階段を上ってドアを確かめてみる。記憶にあるドアを見つけ、そっとノックしてみた。
「はーい」と女の人の声が聞こえた。しばらくしてドアが開き、知らない女の人が出てきた。「どちら様?」と女の人は凛太朗を見て言った。
「僕は凛太朗と言います。この部屋にあおいさんはいますか?」と凛太朗は言った。
「キミ小学生?」と女の人は言った。
「はい、5年です」と凛太朗は答えた。
「葵の知り合いなの?」
「はい」と凛太朗は小さな声で言った。
「葵はいなくなったの」とその女の人は言った。「私は美和っていうの、葵のルームメイト、葵はここに一緒に住んでたけど、事情があって出て行ったの」
「どこに行ったかわかりますか?」と凛太朗は聞いた。
「わからないのよね、無事だとは思うんだけど」と美和は言った。「どういう知り合いなの?」と美和は聞いた。
「ライブを見たことがあります。それからこの部屋で一緒にCDを聞いたんです」と凛太朗は言った。
「ああ、あの蝶の指の男の子。そういえば覚えてる、あの夜のライブの時、キミはドアから入ってきて葵の持ってるマイクに触ったんだ。葵がよく言ってた。自分によく似た男の子。一緒に海に行ったって言ってた。私はあの時ドラムスを叩いていたのよ」と美和が言った。
ここにも自分を知っている人がいる、と凛太朗は思った。何も知らないのは自分だけなのかも知れない。

「キミは小学生なのになんでこんな時間にこんな所にいるの?」美和は不思議に思って聞いてみた。「なんで葵を訪ねてきたの?」

「僕は・・・」凛太朗は言いかけたがどう説明していいのかわからなくなった。
「どこから来たの?」と美和は聞いた。
「御影からです」と凛太朗は答えた。
「お家から?」
「いえ、施設です」
「何の?」
「養護施設です」
「家じゃないの?」
「はい」
「つまりキミは養護施設に住んでいてそこから電車に乗ってここにきたのね?」
「はい」と凛太朗は答えた。

空が暗くなってきた。午後からは急な雷雨があると天気予報は言っていたな、と美和は思った。
「葵はもうここにはいないの。キミは傘持ってるの?」と美和は聞いた。「持っていない」と凛太朗は答えた。
「しょうがないわね、雨降ってくるよ。雨宿りしてく?」と美和は言いながら凛太朗を部屋に入れた。「ちょっと待っててね、今私の友達に連絡してみるから」

タナベは休みを利用してチッチの住んでいる施設に遊びに来ていた。
ギターとベースで大体の音合わせをやっておくと次のスタジオ練習の時に美和のドラムスと合わせるのに感じがつかみ易いし時間も短くて済む。スタジオでの練習時間は2時間と決まっているので、できるだけ時間を有効に使いたいと思っていた。
チッチは学校に行ったり行かなかったりしていたので、施設に電話してみると居ることがあったので「行ってもいいか」と聞いてからギターを抱えてやって来ていた。

「どこにいるの?」と美和は電話越しに言った。
「チッチんとこ」とタナベは答えた。
「どこだっけ?」
「御影」とタナベは答えた。
「たぶんそこからお客さんが来てるの、凛太朗くんっていう子なんだけど」
「凛太朗って子、この施設に居るか?」とタナベはチッチに聞いた。
「居ますよ、ちょっと前に駅の方に歩いて行ったってちひろちゃんが言ってた」とチッチが言った。
「いるみたいだぜ」とタナベは美和に言った。
「迎えに来てよ、葵を探して来たみたいなんだけど、あの葵がよく言ってた男の子」
「ああ、あの子か」とタナベは言った。
あのライブの夜にドアから入ってきた男の子だ。
「雨が降ってくるのに傘を持ってないみたいなんだよね、私はもう少ししたらバイトに行かなくちゃいけないんだ」
「わかった、迎えに行く、30分くらいは大丈夫?」とタナベは聞いた。
「大丈夫だけど、なるべく早く来てよ、私今日だけは遅刻できないんだよね」と美和は言った。
「お前普段から遅刻しすぎなんだよ」とタナベは言った。電話はそれきり何も言わずに切れてしまった。
「仕方ないな、ちょっと迎えに行ってくる」タナベはチッチに言って軽トラの鍵をポケットに入れて部屋を出て行った。

チッチはブルースのフレーズを何度も色々なパターンで試していた。Aのメジャーコードだ。
しっとりした感じのフレーズからファンクな感じのフレーズを乗りに合わせて弾いてみるとタナベはそれに答えてギターのフレーズを合わせてくる。
ブルースのスリーコードは黒人の憂鬱を物語にしたような憂いもあれば、アフリカの大地の記憶のような躍動感もあった。
チッチはそんな黒人のリズムに心惹かれていた。
タナベとそんな風にリフを決めて感覚でセッションをするのが楽しい。タナベは火曜か水曜に会社の休みがある。そんな日は学校の勉強なんかよりタナベと音を合わせている方が楽しかった。
「ちょっと行ってくる」と言ってタナベは出て行った。「1時間くらいで戻ってくるよ」とタナベは言った。
「わかった、また後で」とチッチは言った。雨がやってくるんだなとチッチは思った。

夏の雨は今では優しく降ることはない。
チッチは窓を閉めてドアを開けた。廊下から冷んやりした冷房機の風が入ってくる。
ヘッドホンをつけ、ブルースのコード進行で右手の指で弦を弾いてみる。黒人のリズムは嵐の中でもそれを楽しむタフさを感じる。とても昔、白人の奴隷だった人たちのリズムだとは思えない。
踊っているのだ。どんな時でも。それが黒人のリズムなんだ。
チッチはエフェクターのつまみを調整しながら音にエッジを効かせたり歪みを足したりしながら自分らしい音の響き方を確認する。エフェクターはBOSSのマルチエフェクターを中古で買ったものだったが、十分すぎるほどの変化を音にもたらしていた。
オーバードライブを強めに効かせてその分音にエッジを効かせる。音は派手になるが、弦を弾く強さを変えると派手さは消えてギターの音を増幅させるような音色に変わる。
音色に対する感覚はタナベと自分はよく似ていると感じる。
タナベのギターの音色には、自分に似た色がある。
チッチはそれをもっと増幅したいと思っていた。
週末にスタジオにみんなで入るのだ。ユウというボーカルの子もその時くると美和が言っていた。
どんな声でどんな歌を歌うんだろう。それを支えるだけのベースを弾けるんだろうか。

チッチはしばらく学校を休んでベースギターを弾いていたいと思った。そしてそれをやっても周りの大人たちは誰も自分を咎めないと知っていた。

自分の魂は自分の喜ぶことを欲している。周りの大人もそれを理解してくれている。


貴子は雨がやってくることを知っていた。多分大きな嵐になるだろう。大きな積乱雲が近づいてきているのだ。
ちひろがやって来て「凛太朗くんが駅に行った」と言った。
「どこに行ったの?」
「元町に行くって言ってた」
「大丈夫よ、きっと帰ってくるから」と貴子は言った。大丈夫だきっと帰ってくる。

私の命を譲った子なのだ。私のところに戻ってこないはずはない。

貴子はちひろに「ありがとう」と言って「大丈夫だよ」と言った。





< >
Episode 6



Rintaro was sitting on the staircase of the entrance and looking out of the garden of the facility illuminated by the midsummer sun.
Most of the children had gone to school. What was left was a child who chose not to go to school with preschool children.

Takako told me that "I do not want to go to school for a while" and said "I do not mind that." "We never force you to do things you do not want to do"
Although there was a thought that what should I do if I were to go, I thought that I do not want to go. So I tried to be honest.
"That's fine," Takako said lightly. I did not hear a translation either.
Rintaro felt a bit skeptical. I thought about why I do not want to go on my own, and there were times when I started back. I thought that it would be said to go.
"If you want to go, you can go," Takako said.
Rintaro said, "I can study while I go to school and I do not need to do anything", so I tried taking a walk in the neighborhood, but I was concerned about the eyes of adults So I often stayed in the garden of the facility without much going out.

The staircase of the entrance can have a good shade just as the eaves are deep.
The garden opened to the south creates a short tunnel along the way to the gate and branches of trees make a cool shade of shade. There are vegetable gardens in the vicinity where the tunnel near the gate is cut off, but various flowers and vegetables are growing up to that point.
There are things that seem to be wild.
There were plenty of wildflowers that might have been planted and planted.
Several small flowers were blooming. There were grasses that bloomed in the spring and put flowers again this summer. I felt the green of the grass deepened after a long rain last time.

The color of the world was brighter than before. The "paradise" that ran away disappeared, the reality wrapped in the "blue dream" caught a mouth wide and caught Rintaro.
There was something unpleasant or something I did not want to see. But there is no "paradise" anymore.
He came out there by myself.
I wonder why I am in such a place.
There was nothing that answered it.

Chihiro with a note and a colored pencil came out from the entrance of the facility. Chihiro was also choosing not to go to school.

Chihiro could not adapt himself well to school life for some reason. It was painful to go to school at a fixed time, to start classes as each chime got and to study subjects not interested. There were not many friends. I liked being alone.
And I told it to Takako one day.
"I do not want to go to school."
Takako saw Chihiro as he thought a little and felt it was after thinking carefully.
"I understand," Takako said. "Study of the school is taken care of by the vacant staff of hand.When there are subjects you want to study, you can generally understand without asking"
"I want to draw a picture," Hiromi said. I would like to draw pictures all day.

Chihiro came near Rintaro sitting on the stairs and I sat down next to him.
For a while not to say anything, the two were still watching the garden.
Neither Rintaro nor Chihiro felt like I could understand each other's feelings without saying anything. After a while Chihiro said, "I will show you the painting I painted yesterday."
I spread the notes and handed it to Rintaro after saying "From here on for yesterday".
Rintaro was shown to the painting depicted there as soon as he received the note. Many pictures were drawn on the note of A4. Some have drawn precise stones and flowers with pencils, others are colored pencils only. But I think there is something mysterious in the things drawn there.
Chihiro painted flowers and painted trees at first was not painting anything. There were times when it seemed like a mysterious figure far from a realistic thing when having you show things painted color after a few days.
"When I draw a picture the most fun, Rintaro-kun?" Rintaro was asked, but he did not know what he was doing was fun. Rintaro replied, "I know if it's not fun or disgusting."
"Poor thing", Hiromi said.
"Oh?"
"Yeah, I feel sorry I do not understand fun", Hiromu said. "I'm sure Rintaro is getting lost, I think I can figure out what I do if I think about it properly"
"I will think about it," Rintaro replied.
Chihiro got down from Rintaro to return the note and went down to the garden.
Rintaro was watching the small back.

For Chihiro it has been half a year since I ceased to go to school. I was asked to encourage school to go to school many times from school, but Takako did not feel like doing it.
"My child is atrophied when I do something unpleasant," Takako explains to the school several times, but sometimes he was accused.
"There seems to be no such thing as bullying, so I will not be able to keep up with studying," the school said.
"I think that I do what I want to do when I want to study," Takako said. It was a parallel line beyond that.
Children who go to society and devote themselves to studying in order to live in a single person are at the facility but children who do not go to school at the same time.
Although there are few children who decided not to go to school from myself, Takako was unwilling to oppose the child 's own decision. Children understand ourselves well. It seems like a feeling not found in adults.
When doing something you like or having fun, the child will gradually stretch its ability. Takako has seen so many of these children.

It was Titchi who first went to school. Since he entered junior high school he tended to be absent from school and eventually stopped going to school. Takako and the staff were puzzled by the correspondence because it was in the room that it was going to be detached in the room.
However, I decided to choose not to go to school, cut down my life, watching Titchi showing resistance there, I wanted to recognize that suffering.
Takako told the staff, "I feel like there is no thing I have to do even if my true heart is twisted." "I feel like I can accept it. I think that it will be a salvation for Chitch now."
Titchi released his mind little by little after all the staff did not say "go to school" to anyone. And as I began to feel that my heart fulfilled, the days I gradually went to school increased.
Then Takako decided to give priority to the children's feelings about school refusal.




Rintaro did not quite understand where he was here. I understand that it is a nursing home. It has become one person. There is only place where I am here.
Where the hell is he? Why are you here.
I wonder what fun things are.
I thought that I wanted to leave the room with the door open that morning. I thought that I do not want to go to school. But there is no place I want to go anywhere.
Rintaro looked up at the sky. Summer clouds were piling up in the direction of the sea. It was just around the sky above Awajishima.
I wonder if that cloud eventually comes to rain. There was a black rain cloud spreading under the cloud cover. Under the clouds I could see the absurd distortion that it is now raining.
Sometimes I saw a sharp flashing lightning in the dark clouds.
A little faint thunder was heard after a while.

I wonder if the sea under that is foaming.
I wonder where Aoi is now.
Rintaro was vaguely watching the trajectory of the distorted rain. I thought of the passengers I saw in my dream.
What you want to do may be looking for Aoi. Rintaro thought vaguely. I do not know what to look for. But the blues that came out in that dreams seems to have given me something. I feel like giving away important things. It might be a message of something. I would like to meet and check with you.
Rintaro stood up and got off the stairs. If you get on the train from this town you can go to the town where the aoi is.
Rintaro confirmed that small change was in the pocket. Then we walked through the facility gate towards the station.
Chihiro followed me from the gate and asked me "Where are you going?" "I'm going to Motomachi for a moment" "I got on the train?" Hiromi asked. "Yeah, there are people who want to see and make sure," Rintaro said. "Did you contact him?"
"I do not know the phone number," Rintaro replied. I said "I will come home by the evening" and headed for the station.
I bought a ticket at the ticket vending machine, passed the ticket gate and got on the train, the train began to make a noise. Rintaro stood at the window side of the sea side and stared at the cumulonimbus cloud floating on the sea. Clouds piled up high in the sky seemed to approach the city slowly. The seas other than under the clouds are shining brightly and shining with the summer sun. The waves are splashed by the wind blowing from the direction of the cumulonimbus.
The train arrived at Motomachi station while looking at the clouds and sea which seemed to be choppy from the streets.
I go out to the apartment where Ao lives while tracing my memory.

That night, I listened to the CD at night when I first caught the night, when I opened the iron door of the live house together.
Rintaro found an old wooden apartment with a familiar iron staircase. Go up the stairs and check the door. I found a door in memory and knocked softly.
I heard the voice of a woman saying "Hui". After a while the door opened, a woman of unknown came out. The woman saw Rintaro and said "Who?"

"I am Rintaro, is there a Aoi in this room," Rintaro said.
"Kimi elementary school student?" Said the woman.
"Yes, five years," Rintaro replied.
"Aoi's acquaintance?"
Rintaro said "Yes" with a small voice.
"Aoi has gone away," said the woman. "I am Miwa, Aoi's roommate, Aoi lived together here, but I got out because of circumstances"
Rintaro asked, "Do you know where you went?"
"I do not know, I think it's safe," Miwa said. "What kind of acquaintance are you?" Miwa asked.
"I've seen the live, then I listened to the CD together in this room," Rintaro said.
"Oh, that boy with that butterfly 's finger, when I remember that, when I was living that night, you came in through the door and touched the microphone that Aoi has. Aoi often said, He said that he went to the beach together, I was hitting the drums at that time, "Miwa said.
Rintaro thought that there is a person who also knows himself here. It may be only you that you do not know anything.

"Why are you in such a place at such a time though you are a primary school student?" Miwa wondered and asked. "Why did you visit Aoi?"

"I ..." Rintaro said, but I did not know how to explain it.
"Where are you from?" Miwa asked.
"It is from Mikage", Rintaro replied.
"From your house?"
"No, it's a facility"
"What?"
"It is a nursing home"
"Is not it a house?"
"Yes"
"You lived in a nursing home and you came here by train from there?"
"Yes," Rintaro replied.

The sky is getting dark. Miwa thought that the weather forecast said that there was a steep thunderstorm from the afternoon.
"Aoi is not here anymore, Miwa asked," Do you have an umbrella? " "I do not have it," Rintaro replied.
"It can not be helped, it will rain, will you rain from the rain?" Miwa said while entering Rintaro in the room. "Wait a moment, I will contact my friend right now."

Tanabe used to take a break and was coming to the facility where she lives.
When you do the approximate sound matching at the guitar and the base, it is easy to grasp the feeling to match with Miwa's drums at the time of the next studio practice and the time is short. Since practice time in the studio is fixed to 2 hours, I wanted to use the time as effectively as possible.
She was going to school or not going to school, so when I tried calling the facility there was something I was doing, so I asked him if I could go and he was holding a guitar after asking.

"Where are you?" Miwa said over the phone.
"Titchichinoko" answered Tanabe.
"Where are they?"
"Mikage" and Tanabe answered.
"Perhaps the customer is coming from there, Rinchester's kid is a child,"
"Rintaro, you child, are you at this facility?" Tanabe asked Zitch.
"I'm here, Chihiro said that she walked towards the station a while ago," Chitch said.
"It looks like there seems to be," Tanabe told Miwa.
"Come pick me up, it looks like I came looking for Aoi, but the boy whose Aoi often said"
"Oh, that girl," Tanabe said.
It is a boy who came in from that door on that live night.
"It looks like rain comes down but I do not have an umbrella, I guess I have to go to bytes some more."
"Okay, I will pick you up, is it OK for about 30 minutes," Tanabe asked.
"It's okay, but please come as soon as possible, I can not be late for today," Miwa said.
"You are too late from usual," Tanabe said. The telephone ran out of words without saying anything.
"I can not help it, I will pick you up for a moment" Tanabe said to Titchi and left the room with the key of a light tiger in his pocket.

Titch tried the blues phrase many times over various patterns. It is the major code of A.
Tanabe answers that phrase with a funky feeling from the phrase of moist feeling in accordance with the ride and it matches the phrase of the guitar.
Bruce 's Three Cord was somewhat saddened like the story of a black man' s melancholy, and there was also a feeling of dynamism like the memory of Africa 's Earth.
Zitch was attracted to such a rhythm of black.
It is pleasant to decide riffs with Tanabe and to do sessions with that feeling like that. Tanabe has company holidays on Tuesday or Wednesday. On that day, I enjoyed having a sound with Tanabe rather than studying at school.
Tanabe went out saying "I will come over a bit." "I will come back in about an hour," Tanabe said.
"I understand, later," said Titchi. I thought it was going to rain.

Summer rain never falls gently now.
She closed the window and opened the door. The wind of the air conditioner which cold from the corridor comes in.
Turn on the headphones and try playing the string with the fingers of the right hand in chord progression of the blues. The black rhythm feels tough enough to enjoy it even in the storm. A long time ago, I do not think that it is the rhythm of those who were white slaves.
It is dancing. anytime. That is the black rhythm.
Titchi adjusts the knob of the effecter and checks how to hear your own sound while applying edges to the sound and adding distortion. Effector bought BOSS 's multi - effector second - hand, but it brought about too much change to the sound.
Make the overdrive stronger and make the edge more effective accordingly. Sounds become flashy, but when you change the strength of playing a string, the flashy will disappear and change to a tone that will amplify the sound of the guitar.
I feel that Tanabe and myself are very similar in feeling to the sound.
The sound of the guitar of Tanabe has a color similar to me.
Tschitch wanted to amplify it further.
Everyone enters the studio on weekends. Miwa said that when the son of Yuu vocal also arrived.
What kind of songs will you sing in what kind of voice? I wonder if I can play the base just to support it.

She wanted to be absent from school for a while and play bass guitar. Even though doing it, adults around knew that no one would blame oneself.

My soul wants to please himself. Adults around me understand that as well.


Takako knew it was going to rain. Perhaps it will be a big storm. A big cumulonimbus is approaching.
Chihiro came and said, "Rintaro-kun went to the station."
"Where have you been?"
"I was going to Motomachi"
"Okay, I'm surely coming home," Takako said. I'm fine, I'm surely coming back.

It is a child who gave away my life. I can not be coming back to me.

Takako told Chihiro "Thank you" and said "I'm all right."

四季の輝き 第5話 Shine of the Four Seasons Episode 5




第5話


貴子は受話器を置いたあと、梨花の子どもの頃のことを思い出していた。神戸の震災でご両親が亡くなり、幼かった梨花はしばらく大阪の施設に預けられていたが、この「若葉こども園」が開設されるとすぐに大阪から移ってきた。
子供ながらに、梨花が神戸に戻りたいと強く希望したのだ。

梨花は芯が強く、負けず嫌いだが素直な子供だった。素直すぎてそれが仇となったりして、不器用なところもあった。
でも梨花は自分のことが好きだった。おおかたの子供がそうであるように、ありのままで自然にふるまっていた。そして、それは時には誰かと衝突したり、疎まれたりした。
そんな時、梨花は悔しそうに貴子のところに来て思いを語った。
「◯◯ちゃんと喧嘩した。嫌なことは嫌だって正直に言ってるだけなのに」
「そうね、それでいいと思うよ」と貴子は言った。「誰かと喧嘩して嫌いだって言われても、それはその人の問題であってあなたの問題ではないと思うよ。人はみんな自分の人生を生きてるんだもの、だから全員が主役で誰かにとってはあなたはただの脇役なのよ。だから他人にどう思われるかなんて、あなたが気にすることじゃないと思うわよ。嫌いって言われてもあなたがその子を嫌いにならなければそれでいいんじゃない?」
貴子は何度も梨花に言って聞かせた。


施設から学校に通うここの子供達は一般の社会に出て行くと、時には「普通とは違う子」という目で見られる時もある。
心ない言葉に出会うこともある。それは仕方ない事実であるし、そういう意識を向ける人間に対して、その意識は間違いであるとも言えない。全ては自然な感情なのだから。
しかし幼い子供はその感情や意識に押しつぶされてしまうこともある。
自分らしくいたいのに、皆に気に入られるために本来の自分を押し殺して自分には価値がないと思ってしまう子供もいる。
貴子は子供達にそういう風に思ってほしくなかった。誰になんと言われようと、あなたは素晴らしいんだよと伝えたかったし、そう理解して欲しかった。
本当にそうなんだから。

梨花は自分らしく生きる事と他人の評価の元で思春期の間かなり揺れ動いた。自暴自棄になったりした時期もあったが、本来持っている素直さと明るさは成長しても変わらずにいたので、他人と自分とをうまく分けて考えることをポジティブにとらえることもできた。高校生くらいの時に「人の人生と自分の人生は比べるものではないと思う」と梨花は言った。
その頃から自然な発露として、根本的に梨花は自分を大切にするように、他人も大切にできるようになった。
愛情とは溢れてくるものなのだな、と梨花を見ていて思った。梨花からは人への愛情が溢れているのだ。こんな子も珍しいなと思いながらいつも接していた。
一緒に話しをしていても、梨花からは自分に対する愛情が溢れているのを感じていた。「梨花に愛されている」貴子はいつもそう感じていた。
それは大人とか子供とかの問題ではなく、一人の人間としてのエネルギーみたいなものなのかも知れない。


「おりょうみたいだ」自分の中のもう一人の自分がつぶやいた。
そうだおりょうみたいだ、と貴子は思った。
茶碗にも神様が宿る、というような暮らし方。身の回りのあらゆる物事を大切にする。

ありのままの自分を生きる。

貴子は成長する梨花から色々なことを学んだ。葛藤や自己嫌悪、自己肯定、強さや弱さなど、人間の魂はこうやって成長していくんだ、ということが梨花の成長を見ていてよく理解できた。

自分も片割れと融合するまではある意味、成長した梨花と似ていたのかもしれない。
でも今は少し違う。
貴子は自分の中にあるもう一人の自分の存在に触れてみる。沈黙を守ったまま確固たる領域を占めている。
私の半分なのだ。

魂の片割れ、全く正反対の自分。

魂が二つに分かれる。
そんな事実も知らなかったし、いきなり施設に入ってきた獣のような生き物に「自分の半分だ」と言われるまでは考えもしないことだった。
考えてみると確かに自分も満たされない「癒し」のエネルギーを向かわせるものを探していた。貴子は「若葉こども園」を開設しても、もっと自分にできることはないか、いつも何かを探している感じがあった。事柄なのか人なのか、それはわからなかった。ずっと何かを探していた。

あの夜、会った瞬間にアキは私に気づいた。探していたもう一人の自分だと。そしてエネルギーの交流が起こり、私は「約束」を思い出した。トットを目覚めさせる。そして親子の再会を果たす。
そして、融合のエネルギーはトットを覚醒させ「月の九頭龍」が目を覚ました。
再会の約束は果たされたのだ。

トットは月と同じくらいの大きさで頭が9個もある特大の龍だった。

トットは特大の「癒し」のエネルギーを放つ。
エネルギーの流れが変わっている。今までにないエネルギーが星に降り注いでいる。変化が始まっていると感じる。とても大きな変化だろう。
トットのもたらすエネルギーは、それを受け取る様々なエネルギーと合流し、命の世界に巡っていく。
それぞれの生命もそのエネルギーと合流して変化していく。
自分だけではない、この星に生きる生命全体が何かを感じているように思う。

貴子はアキと融合して記憶がよみがえり、少し困惑していた。シキは声を失っている。
シキを癒したい。
「トットなら何か知っているかもしれない」と貴子は思った。


ある朝早く、南の空にクンネがいた。そして近くにトットもいた。
「トット!僕だよサポだよ」と貴子はトットに声をかけた。
「サポね、元の魂に戻った気分はどう?」とトットは言った。
「何か変な感じだね、今までの自分じゃないみたいだ」
「そりゃそうよ、真逆のものと融合するんだからね、違和感があって当たり前よ、魂の双子は、似てるけど中身は真逆なのよ」
「そうみたいだね。あの夜、僕は泣いたんだ。こんなに悲しい気分があるなんて知らなかった。出口のない真っ暗闇の中に居るみたいな気分だった。あんな気分に初めてなったよ」とサポは言った。
「人間は複雑で深い感情を持ってるのね。一喜一憂も成長するためよ、辛いことがらが魂を成長させるの、学ぶこともたくさんある」
「あんな感情も学びなんだろうか。絶望的な感情。思い出すだけで怖い」
「痛みを知ることよ、サポ。そしてその魂を磨くのよ、そのちょっとくすんだ魂を、もう一度輝き出すまで」
「そうだね」とサポは言った。確かに僕の魂はくすんでしまった。輝きは消えてしまっている。輝きを取り戻せなかったら、僕は何も癒せない。
「わかってるよ」とサポは言った。それが僕の試練だ。
「シキはあなたたち人間の波動と繋がってる。人間が癒されればシキも癒される」とトットは言った。
「シキは時々振動している」とサポは言った。
「シキもあなたたちもいつも振動している。星も太陽も宇宙も。世界は命で溢れているのよ」とトットは言った。
「シキは本当に弱っているんだろうか?」とサポは言った。
「弱っているとも言えるし、変わりつつある、とも言えるわね」
「どういうことだろう?」
「シキは常に変化してる。声を失っているのもその過程だね」
「声を取り戻せる?」
「あなたたち人間が癒されればね」とトットは言った。

トットは九つの長い首をうねうねとうねらせた。地球にとても近づいてきている。空の半分がトットの長い9本の首で埋め尽くされる。長い首は六甲山の方向からゆっくりと淡路島の方へ移動している。比較的近くに頭が3つ見える。すごく彼方に他の頭も見える。近くの2つの頭が海に出る頃3つめの頭が山の方からゆっくりと頭上に来た。

「魂の蘇生を楽しむのよ」とその頭は言った。「その先にあるのは新しい次元なのよ。シンプルな本来の一つの魂の次元」
「そこまでいくと難しい。今はよくわからない」とサポは言った。
「あなたの中にはもう無償の愛はないはずよ。それをもう一度自分で掘り起こすの」
確かにそうだなとサポは思った。
「やってみるしかなさそうだね」とサポは言った。

トットはゆっくりと空高く昇っていきぐんぐんと地球から離れていった。

二つの魂が融合すると試練が始まる。それは決められた事柄だと感じる。
ここは天国ではないし、魂の成長の場なんだとも感じる。
自分は今、スタート地点に立っただけなんだ。本来の自分に戻るためのスタート地点みたいなものだ。
「融合」がなければ生まれてきた意味もなかった。

貴子は自分の魂は男性だったのだということにも気づく。その事実は少し貴子を戸惑わせた。振り返ると納得できる事実はいくつもあるが、サポという魂が片端のまま生きてきたのが自分なのだ。女性の身体を持つことでバランスを保っていた。アキと融合することで本来の両性に戻ることができたのだろう。今は自分の中の男性性も女性性もはっきりと感じる。

視野が人間に戻ってからは千年の記憶と共に、今も根を貼る百年桜の感覚が地下の何かを伝わって入ってくる。それは地下で繋がるエネルギーのネットワークのように足の裏を伝い身体の経絡を伝い全身を巡る。
貴子は裸足で庭に出ることが多くなっていた。

桜は言う。「地球の植物と動物とは繋がっている。動物は植物によって生かされている。植物がない地球には動物は生きられない。動物は生きる糧その全てを植物に依存している」
桜の根はそのことを伝えてくる。
施設の庭や家庭菜園の見え方が大きく変化する。彼らは自分たちと同等の生物なんだ。いや同等ではない魂は彼らの方が進化している。無償の愛を持っている。

現在、世界では森林減少が進んでいる。
気候も大きく変動している。
日本は世界でも稀に見る恵まれた環境にあるということがわかる。世界のほとんどが砂漠なのだ。海流に助けられて日本列島には森が形成される。森の龍の住処だ。それをもたらすのが豊かな降雨量だ。雨が命を育む。

そうやって、この国の植物と動物は豊かな環境に守られて生き延びてきた。
桜のメッセージはそれを伝える。
貴子はそんなことを全身で受け止める。
二柱の海の龍が列島を温め、雨を降らせる。黒潮という海の大流。

そして世界はもう気付き始めている。

「このままが続くわけない」と。全てはうつろいゆく。

貴子は目を閉じ、そこまで思い描いてからそっとこめかみを押さえる。思考と感情が不安定だ。

人間とは不安定で不確かな存在なのだ。

愛に溢れる人間は他人をジャッジしない。梨花やおりょうのように。あるいは植物のように。
私は他人をジャッジするようになってしまった。魂が輝きを失ってしまった。でもここから本来の自分を掘り起こすのだ。

貴子は不完全な自分を抱きしめた。まずは自分を愛することだ。
「自分は無価値なんかではない」
今まで子供達に伝えてきたメッセージだ。全員が対等であり、価値ある存在だ。差異を認め、自分の価値と誰かの価値に優劣をつけないことだ。特別な人間などいない。全員が同等に価値ある存在なんだから。

そして少しづつ、自分を取り戻していく。融合の衝撃から蘇生していく。

トットが空から姿を消すとクンネがまだ明けきっていない空にキラキラと輝いていた。

「大丈夫なの? ちゃんとやれそう?」とクンネは言った。
「うん、やれると思う。それが僕の本来の目的なんだ。今はそれがわかる」とサポは言った。
「アキは感じる?」とクンネは聞いた。
「感じる、僕には今二つの魂が身体に入ってると感じてる。自分の中のもう一人の自分、その存在を感じる」
「その存在は君を苦しめているんだろうか?」とクンネは聞いた。
「アキの存在は苦しみそのものだし、愛そのものだと思うんだ」とサポは答えた。「どっちも自分なんだ」

クンネはキラリと輝いただけだった。太陽の光を受けながら沈黙した。

「クンネは夜の太陽だね」とサポは言った。




< >

Episode 5


Takako remembered the days when she was a child of Ewha after having placed the receiver. The parents died in the earthquake in Kobe, and the childhood Ewha had been deposited in facilities in Osaka for a while, but as soon as this "Wakaba Children's Garden" was established, it moved from Osaka.
While I was a child, Rika strongly hoped to return to Kobe.

Rika had a strong core, it was an obedient kid though he tends to lose. I was too obedient and it became an enemy, and there were some clumsy things.
But Ewha liked himself. As most children remained, they were behaving naturally as it was. And it sometimes clashed with someone and became disheartened.
At such time, Ewha came to Takako to feel regretful and told his thought.
"◯◯ properly fought, I just honestly do not want bad things"
"Well, I think that's fine," Takako said. "Even if it is told that I dislike fighting with someone, I think that it is a problem of that person and it is not your problem, everyone is living their life, so for everyone who is the protagonist with everyone You are just a supporting role, so it seems you do not care what you think of others.When you do not hate that child even if you say that you dislike it is OK with that Not?
Takako repeatedly asked Rika to tell.


When children go to school from the facility go out to the public society, sometimes it is sometimes seen as "a child different from ordinary".
Sometimes we meet words without heart. It is a useless fact, and it can not be said that the consciousness is wrong with the person who turns such consciousness. Because everything is a natural emotion.
But young children sometimes get crushed by their emotions and consciousness.
Some children want to be like themselves, pushing the original self to like it for everyone and thinking that they are not worth.
Takako did not want children to think like that. No matter who said what, I wanted to tell you that you are wonderful, I wanted you to understand so.
It really is.

Rika waved up considerably during adolescence under the circumstances of living like himself and the evaluation of others. There was also a period of desperation or despotism, but since the originality and honesty I had had remained unchanged even when I grew up, I was able to positively think about thinking well with others. When I was a high school student, Ewha said, "I think human life and my life are not comparable."
From that time onwards, as a natural development, fundamental Rika cherishes oneself so that others can take care of it.
I thought, looking at Ewha, that love is overflowing. The affection for people is overflowing from Ewha. I always touched it while thinking that such a child is also unusual.
Even though we are talking together, I felt that affection for myself is overflowing from Ewha. Takako who "is loved by Ewha" always felt that way.
It may not be a problem of adults or children, but may be like a person's energy.


"It looks like a grandfather" The other myself in myself muttered.
Takako thought she was like that.
A way of living in which God dwells in a cup. I cherish everything around me.

I live my own way.

Takako learned various things from growing ewha. I could understand well that the human soul growing like this, such as conflict, self-hatred, self-affirmation, strength and weakness, is seeing growth of Ewha.


In a sense, until I fused with one's part, it may have been like a growing rhubarb.
But now it is a bit different.
Takako tries to touch another existence in myself. It occupies a solid area while keeping silence.
It's half of me.

One piece of soul, one who is exactly opposite.

The soul is divided into two.
I did not even know such a fact and I was not thinking until I was told that a beast like a beast who entered the facility suddenly was "half of myself".
When I thought about it, I was definitely looking for something that could point to the energy of "healing" that I could not satisfy. Even if Takako opened "Wakaba Children's Garden", there was nothing I could do for myself, there was feeling that I always looked for something. I did not understand whether it was a matter or a person. I was looking for something forever.

At that moment, Aki noticed me that night. It is another person I was looking for. And exchange of energy occurred, I remembered "promise". Wake up Tot. And parents and children reunited.
And the fusion energy aroused Tot and "Nine-headed dragon of the moon" woke up.
The promise of reunion was fulfilled.

Tot was an oversized dragon that is about the same size as the moon and has 9 heads.

Tot releases oversized "healing" energy.
The flow of energy is changing. Unprecedented energy is falling on the stars. I feel change is beginning. It will be a very big change.
The energy that Tot brings merges with the various energies it receives, and it goes around the world of life.
Each life also converges with that energy and changes.
I think that the whole life that lives on this star is not just for myself, but for something.

Takako had fused with Aki and remembered his memory and was a bit confused. Shiki is losing her voice.
I want to heal the shiki.
Takako thought, "You may know something if Tot."


One morning early, there was Kunne in the south sky. And there was Tot near, too.
"Tott, I'm supposed to be Sapo," Takako called out to Tott.
"Sapo, how do you feel like having returned to the former soul," Tott said.
"Something strange, it looks like it is not yourself"
"Oh yeah, because it fuses true and reverse things, it's uncomfortable and natural, for the twins of the soul are similar, but the contents are indeed reverse"
"That seems like, that night, I cried, I did not know that I feel such a sad feeling, I felt like I was in a dark dark without an exit." It was my first time for that feeling, " Said.
"Humans have complex and deep emotions, because it grows happily, there are many things to learn, painful things to grow souls"
"I am learning such emotions, desperate feelings, I am afraid just to recall"
"Know your pain, support, and brush that soul, until you shine that slightly dull soul again"
"That's right," Sapo said. Certainly my soul faints. The glow has disappeared. If I can not regain the glow, I can not heal anything.
"I understand," Sapo said. That is my trial.
"Shiki is connected with the vibrations of the human beings, if the human being heals it will be healed," Tott said.
"Siki is occasionally oscillating," Sapo said.
"Shiki and you are always vibrating - the stars, the sun, the universe, the world is full of lives," Tott said.
"Siki is really weak?" Said Sapo.
"It can be said that it is weak, and it can be said that it is changing."
"What is it?"
"Shiki is changing all the time, it is the process that loses her voice"
"Can you get your voice back?"
"If you humans are healed," said Tott.

Tott swelled nine long necks. It is getting very close to the earth. Half of the sky is filled with nine long tots of neck. The long neck moves slowly to the direction of Awaji Island from the direction of Mt. Rokko. Three heads are seen relatively close. I can see other heads very much. The third head came slowly overhead from the mountain when two nearby heads got into the sea.

"Enjoy the resuscitation of the soul," said the head. "Beyond that is a new dimension, a simple original soul's dimension"
"It is difficult as it goes to there, I do not really understand now," Sapo said.
"There is no free love in you anymore, dig it up again by yourself."
Sapo sure thought so.
"That seems to be only a try," Sapo said.

Tott slowly went up in the sky and gradually moved away from the earth.

A trial begins when two souls merge. I feel that it is a determined matter.
I feel that it is not a heaven here and a place of soul growth.
I just stood at the starting point now. It is like a starting point for returning to the original self.
Without "fusion" there was no meaning to be born.

Takako also notices that his soul was a man. The fact confused Takako a little. There are several facts that can be convinced by looking back, but it is myself that the soul called Sapo has lived with one end. I kept the balance by having a woman 's body. It would have been possible to return to the original sex by fusing with Aki. Now I feel masculinity and femininity in myself clearly.

Since the vision has returned to humanks, the sense of 100 years cherry blossom that still puts the root together with the memory of a thousand years passed through something in the basement. It travels through the soles of the feet like a network of energies connected underground, travels through the whole body through the meridian of the body.
Takako had a lot of barefoot exits in the garden.

Cherry blossoms say. "Earth's plants and animals are connected, animals are alive by plants, animals can not live on plants without plants, animals depend on plants all their living supplies." > The roots of cherry blossoms convey that.
The appearance of the garden of the facility and the home garden changes greatly. They are creatures comparable to ours. No, the souls that are not equal are evolving towards them. I have free love.

Currently, worldwide deforestation is progressing.
The climate also fluctuates greatly.
It turns out that Japan is in a blessed environment rarely seen in the world. Most of the world is a desert. A forest is formed in the Japanese archipelago with the help of ocean current. It is the residence of the dragon in the forest. It is rich rainfall that brings about it. Rain fosters life.

In doing so, the plants and animals of this country have survived in a rich environment.
Cherry blossoms message it.
Takako takes such a thing with the whole body.
Two-pillar sea dragon warms the archipelago and causes rain. The Kuroshio Current of the Sea.

And the world is starting to notice anymore.

"It will not last as it is". Everything relaxes.

Takako closes her eyes and holds down temple until he imagines it. Thoughts and emotions are unstable.

It is an unstable and uncertain existence with humans.

A man full of love does not judge others. Like a rhubarb and a rice. Or like plants.
I got to judge others. The soul has lost its brilliance. But from here we dig the original self and regain "free love" in myself again.

Takako hugged himself incompletely. First of all, I love myself.
"I am not worthlessness"
It is a message that I have telled my children until now. Everyone is equal and valuable. Accept the difference and do not put merit on your value and someone's value. There are no special people. Everyone has equally valuable existence.

And gradually, I will regain myself. I reanimate from the impact of fusion.

When Tot disappeared from the sky, Kunne was shining brightly in the sky that had not finished yet.

"Are you okay? Are you sure you can do it properly," Kunne said.
"Yeah, I think I can do it, that is my primary purpose, now I know it," Sapo said.
"Kenne asked," Do you feel Aki? "
"Feeling, I feel that two souls are in my body now, I feel the other myself in myself, that existence"
"Is that existence tormenting you?" Asked Kunne.
"The existence of Aki is suffering itself, I think that it is love itself," Sapo replied. "Both are yourself"

Kunne just shined. I was silent while receiving the sunlight.

"Kunne is the sun of the night," Sapo said.

四季の輝き 第4話 Shine of the Four Seasons Episode 4



第4話


真知子は店で出すアイスコーヒーを自分用に作って飲んでいた。平日の午後の一番暑い時間だった。
それにしても暑すぎる。店に来てくれるお客さんたちも、このところの異常な暑さを話題にすることが多い。
「温暖化だな。異常気象だね」「来年も再来年もずっと続きそうだな」などと口にした。

ちょうどお客さんも途絶えたし、アイスコーヒーが飲みたくなって作った。
店で出すコーヒーは知り合いの豆屋から仕入れた豆を使っている。
その豆屋は店主自ら現地に行き、農場やその土を見て、コーヒー豆を取り巻くその気候や村の風景までもを見て、そして現地での味を確認し、自らのコーヒーに求める感覚に合うものだけを仕入れてきていた。
サカウエというその男が言うには「コーヒーに何を求めるのか、味の香りやコク、苦味や酸味、それを含めた雰囲気なんかが人によって違うから、コーヒーだけは自分の感覚に頼るしかないって思ってます。何が売れるかわからないし、どんな味が一般受けするのかもわからない。求めるものが人によって違うんです」と言っていた。

サカウエ自身もコーヒー好きで今までどこのコーヒー店の味でも何か満足できずに、やがて定年を機に小さな会社を起こし、コーヒー豆の輸入と販売をやるようになった。
充分働いてきたし、ありがたいことに退職金も出た、と言っていた。ネット販売で世界中に売っている。仕入れ旅行代と事務員のお給料と、家賃と家族の生活費はなんとかまかなえた。
「今の所、お得意様を少しずつ増やしているところなんです」と言っていた。

真知子は喫茶店を再開業するにあたってコーヒー豆のことをいろいろと調べていたら偶然に、このサカウエという男のことを知った。
何か「淡々とした確かさ」みたいなものがこの男からは伝わってきた。
豆を仕入れに行って風景や村の雰囲気までこだわるところも面白いと思った。
「美しい景色や明るい村というのは、世界でも少なくなってきてるんです。近代化が本当に山の奥地まで来ているんです。特にアジアはひどいもんです」とサカウエは言っていた。
牧歌的な風景は、世界的にもはや消え去ろうとしているのかもしれない。豊かなところには人口が集中する。都市を作り大規模農業もやる。農薬も大量に使われる。確かなことはわからないが、低地で使われた農薬も地下に浸透した後、毛細管現象の様なもので高地に逆流している可能性もあるのではないかと思っている。
一応そういった食の安全には気を使っている。想像し始めるとキリがないが、世界の地下水が何かの加減で繋がっているとしたら、チェルノブイリや福島の原発事故も他人事ではない様な気もする。人の出した毒はその国にとどまらず世界を巡るのかもしれない。

サカウエという男もそういう感覚を持っているのかもしれない。でも、味や雰囲気が真知子にはとてもぴったり来たのだ。
コーヒーに求める感覚が似てる。
そんな訳でそのサカウエの店から豆を買っている。

その豆は、一口飲むとガラリと休憩モードに持っていかれる。気分を入れ替える様な甘く香ばしい香りが広がり、少しコクと苦味が勝っていて、後でほんのりと酸味が広がる。香りは飲み干した後も鼻の奥に残っていて、しばらくするとふっと消える。パンにもよく合う。
真知子は特にコーヒーに詳しい訳ではないが、今まで飲んだどのコーヒーよりもしっくり来た。
焙煎された物を使っているが、入れ方や挽き方によってもかなり味が変わるのでそういう意味では繊細でもある。
喫茶店はコーヒーで決まる、と真知子は勝手に思っている。店構えが少々レトロだろうがわかる人にはわかると思っている。お洒落なカフェが流行る中、あえて昭和の雰囲気を貫き通すのは、母親がそれを曲げなかったからだ。
母親が他界し、自分が店を切り盛りするようになってもそこだけは曲げたくなかった。
「世間に合わせてちゃ個人経営の意味がないでしょ」と母親はよく言っていた。
「それにお洒落なカフェに来る客なんてろくにコーヒーの味もわかってないよ」母親は少々頑固なところはあるが、要はそれを良しとするかどうかなのだと思う。
真知子はそれを良しとしたし、そういうところも好きだった。個人経営なんだから好きなこだわりがあったって良いと思う。

そういう喫茶店には年配の男性がよく通う。真知子の店も年配の男性客が多かった。
大抵が近所のおじさん達だった。たまに近所の大学生や若い子たちも来たし、コーヒー目当ての客も来るようになってきた。32の時に店を切り盛りし始め、5年目に入ったところだった。よく潰れずに持ったもんだなと思う。母親の時代からの馴染みもあるが、皆今では高齢化しているし、中には他界される人もいる。 何もかもを一から始めるつもりで覚悟を決めていた。コーヒーのこだわりも母親と自分とは違う。そこは相容れなかったところだ。
母親は「覚醒」を求めたが、自分は「癒し」を求めている、とずっと感じていた。
コーヒーに何を求めるか。それはその人がその人生に何を求めるか、に似ているような気もする。

真知子はアイスコーヒーを飲みながら、そんなことをぼんやりと考えていた。

店の扉が開くときにカウベルが鳴るようにしている。コロコロコロという牧歌的な音と共に美和たちが入ってきた。

「私ミックスジュース」と美和が言った。「オレ、バナナジュースとライス」とタナベが言った。「よっぽどお腹へってんだね」と真知子が言った。
「僕はオレンジジュースにします」とチッチが言った。
「コーラよりずっといいね」と真知子は言った。

「ところでさ、スタジオに貼ってあったチラシ見たって連絡あったんだけど、19歳の大学生でパンクはあまり知らないけどロックとかは好きって感じだった」と美和が言った。
「どんな感じのロック?」
「古いロックだったね。クラシックなやつ。ハンブルパイとかクラプトンとか」 「パンクにこだわる必要もないんではないでしょうか」とチッチが言った。
美和とタナベはその後のチッチの言葉を待った。チッチはそれだけ言うのがやっと、みたいな感じだったが、「何で?」と美和が聞いたので「音の可能性が広がると思うんです」と言った。
美和とタナベはしばらく考えてから「それもそうだね」と顔を見合わせて言った。
「じゃあその子に今度会ってみる?」と美和は聞いた。
「いいねぇ」とタナベとチッチは言った。
「その子の名前はユウっていうんだ」と美和が言った。

タナベは運ばれて来たバナナジュースをオカズにして白いご飯をかきこんだ。

「よっぽどお腹へってんだね」と美和とチッチが言った。





< >
Episode 4


Makiko made ice coffee served at the store for himself and was drinking. It was the hottest time of the weekday afternoon.
Even so, it is too hot. Customers who come to the store often talk about abnormal heat in this place.
"It's global warming, it's extraordinary weather," he said, "Next year will be likely to continue for the rest of the coming year."

Just as the customer ceased, I wanted to drink ice coffee and made it.
Coffee to be served at the store uses beans purchased from a bean shop of acquaintance.
The shop owner himself goes to the site himself, watching the farm and its soil, seeing the climate surrounding the coffee beans and the scenery of the village, and confirming the taste at the site, to the sense that they ask for their coffee I was only buying what they were fitting.
The man named Sakae says, "What you want for coffee, the smell and taste of taste, bitter taste and sourness, and the atmosphere including it are different from person to person, so only coffee has to rely on your own senses I do not know what I can sell and I do not know what kind of taste it will accept in general, what you want is different for each person. "

Sakae himself likes coffee, so he can not be satisfied with the taste of any coffee shop up to now, soon after he retired from a retirement age as a retirement age, he began importing and selling coffee beans.
He said that he worked well and, thankfully, he retired. I sell it all over the world by net sales. Purchase travel fee, clerk's salary, rent and family living expenses managed somehow.

"For now, I'm increas- ingly increasing the number of customers."

Machiko came across a lot of coffee beans to reopen the coffee shop, and happened to find out about this man named Sakae.
This guy came from something "something relentlessly certain".
I thought that places that adhere to the landscape and the atmosphere of the village going to buying beans are also interesting.
"Beautiful sceneries and bright villages are getting less in the world, and modernization has really come to the back of the mountain, especially Asia, which is terrible," Sakae said.
The idyllic landscape may be disappearing any longer worldwide. The population concentrates in rich places. I will also make a city and do large-scale agriculture. Pesticides are also used in large quantities. Although I do not know the certain thing, I think that there is a possibility that pesticides used at lowlands also penetrate underground and then flow back to the highlands with something like capillary phenomenon.
I am careful about the safety of such foods. If you start to imagine, there is no dirt, but if the groundwater in the world is connected by something, it seems that nuclear accident at Chernobyl and Fukushima are not other people's affairs. People's poison may go around the world beyond that country.

A man named Sakae may also have such a feeling. But the taste and atmosphere came very well for Makiko.
The sensations I seek for coffee are similar.
That's why I am buying beans from that Sakae store.

The beans are brought to the rest mode with lily when drinking a bite. Sweet and fragrant fragrance like sweet mood spreads, little bitter and bitterness prevail, slightly more acid taste later. The scent remains in the back of the nose even after drinking it, and it disappears after a while. It goes well with bread.
Mashiko is not particularly familiar with coffee, but came more than any coffee you've drunk.
I use roasted things, but the taste changes considerably depending on how to put it and how to grind, so it is also delicate in that sense.
Mashiko thinks that the coffee shop is decided by coffee. I think that it is understandable to those who understand the store arrangement is a bit retro. While a stylish cafe is in fashion, dare to penetrate the atmosphere of Showa because mother did not bend it.
Even though my mother passed away and I began shopping a store, I did not want to bend it.
Mother said that "There is no meaning of personal management after adapting to the public."
"Also, the customers who come to a fancy cafe do not quite know the taste of coffee." Mothers are a bit stubborn, but I think that if you return good and bad sides back to back. In short, I think whether it is whether it is good or not.
Makicho made it good and I liked that kind of place as well. I think that it is good that there is favorite preference as it is individual management.

An elderly man often goes to such a coffee shop. Mashiko's shop also had many elderly male customers.
Mostly they were neighborhood old guys. Sometimes my neighbors college students and young children also came and guests for coffee came to come. When I was 32 I began to shop up and I was in the fifth year. I think I used to hold it without being crushed well. Although there is familiarity from the time of mother, everyone is now aging, and some people are bound to death. I was prepared to prepare everything starting from scratch. Commitment to coffee is different from mother and myself. That place was incompatible.
My mother asked for "awakening", but I felt that I am seeking "healing" all the time.
What to seek for coffee. It feels like resembling what that person wants in his life.

Mashiko was idly thinking about such a thing while drinking iced coffee.

I try to make the cowbell ring when the door of the store opens. Miwa came in along with an idyllic sound called Korokorokoro.

"Mixed juice" said Miwa. "Ole, banana juice and rice," Tanabe said. "I'm pretty hungry," Makiko said.
"I will do orange juice," Titch said.
"It's much better than Coke," Makiko said.

"By the way, I was informed that I saw a flyer stuck on the studio, but I was a 19-year-old college student and I do not know much about punk, but I felt like rock or something," Miwa said.
"What kind of rock is it?
"It was an old rock, classic guy. Humble pie or clapton" "Is not it necessary not to stick to punk," said Chitchi.
Miwa and Tanabe waited for the words of the subsequent Titchi. It was like touching it so much, but as for Mr. Miwa, "Why?" He said, "I think that the possibility of sound will spread."
Miwa and Tanabe thought for a while and said, "I see that too," said the face.
"Well then would you like to meet that girl?" Miwa asked.
"Good thing," Tanabe and Titchi said.
"That child's name is Yuu," Miwa said.

Tanabe made a banana juice that had been brought in and cooked white rice.

"I'm pretty hungry," Miwa and Chitch said.

四季の輝き 第3話Shine of the Four Seasons Episode 3

iPhoneImage.png

 

第3話

 

 

チッチはフェンダージャパンのジャズベースの弦高を調整しながら右手の親指と人差し指の感覚を確かめていた。弦高が低ければ左手の運指が楽になるが、チョッパーがしにくくなる。逆に弦高をあげるとチョッパーがやりやすくなり音もいい感じになるが、左手の運指が辛くなる。 微妙な調整が必要なのだ。

スライ&ザ・ファミリーストーンやジャコパストリアスのベースに憧れてチョッパーの練習を始めたばかりなのだ。美和たちのパンクバンドではチョッパーなんて必要ないかもしれないが、ベーシストとしては自分の技術を磨きたい。

ピック弾きにはとうに飽きていたし指弾きになってからは様々な技術がベースギターにはあるとわかった。

特に虜になったのはYouTubeで見たベンハーパーのライブだ。ベースのソロがあるのだが、とにかく信じられないくらいカッコイイ。和音を多用してリズムに色をつけていくそのソロ演奏は、始まりから終わりまでがストーリーのように展開していき、まるで物語を見ているようだった。

ドラムスとパーカッションとベースギター。リズムのうねりに呼応してたった4本の弦で音を色付けしていく。弦楽器だが打楽器のようでもある。

民族的な音階を奏でながらファンクに会場を踊らせる。

 

施設の自分の部屋でエフェクターに直接ヘッドホンをつなぎ音が出ないようにして、何度も何度もフレーズを真似てみる。一つのフレーズさえもまだ上手く弾けないが指や肩が痛くなるまで夢中になってしまう。

同室の良太が夕食ができたと呼びに来てくれて、ヘッドホンを外した。

「結構音漏れてんぞ」と良太は言った。

生音でもチョッパーの練習を始めてからは結構大きな音を立ててしまうのだ。

「ごめん、もう終わりにする」チッチはエフェクターのスイッチを切りコード類を抜いてダンボール箱に入れた。

「熱心だな、先に食堂に行ってるぞ」良太は言ってドアを閉めた。

工夫しても楽器の練習は音を立ててしまう。練習できる時間は限られている。特に皆んなで暮らしている施設では気を使う。

ベースギターを布で拭いてからハードケースに仕舞いエフェクターと一緒にベッドの下に入れた。

肩と右手くびと左指先が痛んだ。どこかに変に力が入ってるんだろうなと思う。

 

 

 

廊下に出ると食堂の方からガヤガヤと皆んなの話し声や笑い声が聞こえてきた。夕飯のいい匂いがしている。急にお腹が減ってきた。

食堂に行くと「遅いよ!」と貴子さんが言った「時間厳守! みんなで揃って頂くんだからね。はい、みんな座ってよ」

貴子の声で食事当番の子ども達も席に着いた。

 

「今日も晩御飯をみんなで揃って頂けることに感謝して、いただきます」と当番の子が言った。「いただきます!」皆が声を揃えて言った後、賑やかな食事が始まった。

 

 

 

「若葉こども園」で毎日毎日繰り返されるこの夕飯風景に、貴子はいつもほっとしていた。今日も何事もなく皆そろって夕飯を頂ける。明日もこの風景が当たり前であるように。皆の笑顔が当たり前であるように。何に祈るわけでもないが、いつも空に向かって「いただきます」の祈りを捧げた。

しっかり食べて、しっかり勉強して、夢を見つけてそれを叶えて欲しい。

子供達が健やかであるように。どんなに辛いことにもめげないで前を向いて歩み続けられるように。毎日の「いただきます」に貴子はそんな願いをかけた。

 

 

凛太朗は食堂の小学生のテーブルに座って「いただきます」と手を合わせた。

ある日を境にベッドから起き上がり、スリッパを履いて部屋のドアを開けた。

ある朝、目が覚めるとそうしたいという衝動にかられ部屋のドアを開けたのだ。

 

 

 

 

 

その日の朝、ドアを開けると少し空いていた窓からふわりと風が入ってきて凛太朗の背中を押した。風に背中を押されて廊下に出るとバタバタとした朝の支度の気配があちこちから聞こえてきた。

洗面所から出て来たちひろが凛太朗に気づき「おはよう」と声をかけた。「おはよう」と凛太朗はかすかな声で答えた。「もう直ぐ朝ごはんだよ」とちひろは言った。

ご飯の炊ける匂いと味噌汁の匂いが廊下に漂っていた。凛太朗は自分がひどくお腹が空いていることに気づいた。お腹が痛いくらいだ。

何人かの子ども達も凛太朗に気づいて「おはよう」と声をかけてきた。知らない子ばかりだったが、子ども達の方はなぜか自分のことを知っているようだった。

女性の職員も凛太朗に気づき、歩み寄ってきて「おはよう」と言いそっと凛太朗の肩を抱いた。「もう直ぐ朝ごはんだからね、お腹減ってるでしょ?」職員は言って凛太朗の肩を抱いたままゆっくりと歩き、食堂へと連れて行った。

「ここが小学生の席よ」職員は凛太朗を席に座らせて自分も隣に座った。

食堂には14〜5人くらいの子供たちと3人の職員がいて賑やかしく話をしたりふざけ合ったりしていた。食事を運んでいる子供が4人いた。

貴子はテーブルを布巾で拭きながら凛太朗が食堂にやってくるのを小さく微笑みながら迎えた。

今朝、席につくことを知っていた、というような微笑みだった。

 

朝の光が食堂の窓から床やテーブルに差し込み、空気はキラキラと輝いていた。

ふざけ合っていた子供たちは凛太朗が席につくと一人ずつ側に来て「おはよう」と声をかけてきた。順番に一人ずつ。

凛太朗は不思議な気持ちがした。みんなが今朝、自分がここに来ることを知っていたみたいな感じがする。

やがて朝食の準備が整い、食堂に居なかった子供達もやってきて皆が席に着いた。乳幼児や離乳食が必要な子供も職員と一緒に傍のスペースにいた。泣いている赤ん坊もいる。小学生が一番多くて、中学生と高校生が4人ずつ、子供だけで30人くらいの人数がいた。

 

「いただきます!」と当番の子が言って味噌汁と焼き魚と出汁巻卵とお漬物と梅干しの朝食を皆が一斉に食べ始めた。

「しっかり食べて、しっかり勉強するのよ、未来は自分で創っていくもんなんだから、体力勝負よ!」と貴子は言った。

「貴子さん今朝は気合入ってますね」と職員が言ってみんながどっと笑った。

貴子はちょっと照れくさくなって黙って顔がほつれたまま席に着いた。嬉しいのだ、凛太朗のことが。

 

食事はいつも専門の職員が4人で朝と夕方の2食を作ってくれる。それと中学生と高校生の昼の弁当を8食。配膳や食器洗いは当番制で子供たちも手伝う。

冷凍食品などはなるべく使わず、西区や三木市などの農家と契約をして有機野菜やお米を仕入れている。

梅干しには特にこだわっていて庭の梅の木の実はもちろん、足りない分は和歌山の梅農家から仕入れて、子供達にも手伝ってもらいながら天日干しから手仕事でやっている。

 

「梅にはものすごく解毒作用があるし万能薬なんですよ」と料理担当の小南さんが提案してからその案を取り入れ、梅干しを手作りするようになった。

黒焼きも定期的に作って常備薬にしている。去年から3年物の梅干しを皆で食べられるようになった。それもこれも小南さんのおかげだ。

 

貴子は西洋医だが、東洋医学にも関心を抱き始めていた。小南さんの野草学は大いに勉強になる。昔の日本人は野草から様々な薬効を見出し、それを利用していたのだ。

「子供たちの健康を思えばねえ、ひ弱な体じゃ厳しい世間は渡れないだろう、病院や薬に頼らなくても日頃の食事でたいがいの病気は予防できるし、いざという時にも野草は役に立つんだよ」小南さんは60歳を超えていたがとてもそんな年には見えず、職員の中ではいちばん元気なんじゃないかと思うくらいだった。

そんな感じで施設の食事は他とは少し違うこだわりの中、日々のご飯を頂いていた。

「毎日のご飯が人を創っていくんだよ、身体も心も精神も一緒にね」と小南さんは言った。

小南さんが食事を作ってくれるようになってからは本当に子供たちの体力は上がったし、風邪もひかなくなった。「病気」というのが施設からは無くなってきた感じだ。

元気な人が作る食事には元気そのものが入っている。食事は命そのものだ。だから皆んなで「いただきます」という。

 

「命をいただきます」と正式には言うんですよ。と小南さんは言った。「私たちのこの命は別の命に生かされているんです、感謝しなければバチが当たります」

 

貴子は何も言えなかった。生きているだけで感謝しなければ。いや、生きているのではない、生かされているのだ。命はいつも儚くて脆いものなのだ。

 

 

 

 

 

 

その日の午後に施設の卒業生から連絡があった。高校を卒業すると子供達は皆、施設を出て自立していく。大学に進学する者もいれば、就職する者もいる。

進学する子供達は奨学金を借りて本気で社会に出て行く決意をしている。学歴を積み、専門知識を身につけ、就職して生活をしながら奨学金を返していかなくてはならない。自立して生活をしていくだけでも大変な時代なのだ。親のいる子共とは違い、相当の覚悟がいる。

施設ではそんな進学者に僅かながらの入学金を用意する。寄付や義援金がほとんどだが、社会に支えられて学べるという意識も身につけられる。

進学者はそのほとんどが夜間大学か通信教育だ。働きながら大学を卒業する。だから根性も我慢強さもそこらの遊び半分の大学生とは雲泥の差がある。

 

連絡をくれた子も施設を出て大学で英語を学び、卒業して貿易会社に就職した子だった。

就職先で婚約者と出会い、結婚前だが子供を授かったと連絡があった。

「せっかく就職したのに結婚することになちゃった」と梨花は言った。

「それでいいんじゃない? 女にとってはそれが自然なことなのよ。仕事なんて男がやってればいいのよ」と貴子は答えた。

「そうでしょうか、なんか皆さんに申し訳なくて」

「入学金とかそんなことは気にすることはない」と貴子は言った。「それよりも授かった命がいちばん大切なのよ、あなたには両親がいないけれど、その子には両親がいる。あなたがもらいそびれた愛情を旦那さんと二人で思い切り与えてあげなさいよ」

 

梨花は電話口で少し息が詰まっているようだった「私の親は貴子さんや職員の皆さんです。皆さんがいなければ、私はきっと道を外れていたと思います。本当に感謝しています」

「今度はあなたがその子にそう言ってもらうのよ。人生はまだまだ長いんだから、きっといろんなことがあるでしょうけど、愛情を知っている子は道を外れたりしないわよ。私が保証する。私もそうだったもの。今は何も気のせずにお腹の子を大切にしてね」貴子は自分の子供のように思っていた子が、そうやって幸せな未来に向かっていることが何よりも嬉しかった。

自分が手に入れられなかったものを手に入れて、幸せになってもらいたい。

それがこの施設をやっていて一番嬉しい事柄なのだ。

 

電話を切った後、貴子は電話機を丹念に拭き、綺麗にしてからそっと受話器を置いた。

 

 

 

 

 

iPhoneImage.png

 

Episode 3


Titchi was checking the feeling of the thumb and index finger of the right hand while adjusting the height of Fender Japan's jazz base. If the string height is low, the fingering of the left hand will be easier, but the chopper will not be easy. Conversely, if you raise the string height, the chopper will be easier to play and the sound will be nice, but the fingering fingers on your left will be hard. It requires delicate adjustment.
I've just started practicing Chopper as longing for the base of Sly & the Family Stone and Jaco Pastorius. Chopper may not be necessary in Miwa's punk band, but as a bassist I want to refine my skills.
I was tired of playing picks and after finger playing I found that there were various techniques in the bass guitar.
Especially I was captivated by Ben Harper 's live show on YouTube. There is a base solo, but I can not believe it anyhow Cool. The solo performance that uses a lot of chords to add color to the rhythm started to develop like a story from the beginning to the end, and it seemed as if he was looking at the story.
Drums, percussion and bass guitar. In response to the swell of rhythm, we will color the sound with only 4 strings. It is a string instrument but also a percussion instrument.
Let the funk dance the venue playing ethnic scale.

Try to imitate the phrase many times over again by connecting the headphones to the effecter directly in the own room of the facility so that there is no sound. Even a single phrase can not be played well yet, but it gets crazy until it hurts your fingers and shoulders.
Ryota of the same room came to call me that we had dinner and removed headphones.
"Sounds leaked pretty well," Ryota said.
Even raw plants will start making practicing choppers quite loud.
"I'm sorry, I will finish it" Titch turned off the effect switch, pulled out the cords and put it in a cardboard box.
"I am keen, I'm going to the dining room first" Ryota said and closed the door.
Even though ingenuous, musical instrument practice makes sound. Practice time is limited. Especially at facilities that everyone lives on.
I wiped the bass guitar with a cloth and put it in the hard case and put it under the bed with the effector.
My shoulder and right hand neck and left fingers hurt. I think that the power is strange somewhere.

 

When I got out in the corridor, I heard the talking voice and laughter of everyone from the cafeteria. There is a nice smell of supper. I suddenly got hungry.
Takako said "When you go to the dining room," Takako said "Punctuality! Because everyone gets it together Yes, everyone sit down"
Takako's voice arrived at the children's daily desks.

"I appreciate being able to have dinner together by all today," said the daughter child. "We will have you!" After everyone said with a loud voice, a lively meal began.

 

Takako was always relieved to this dinner scenery which is repeated every day at "Wakaba Children's Garden". Today as well, everything goes well and we have dinner together. Just like this landscape is commonplace tomorrow. Just like everyone's smile is commonplace. I do not pray to anything, but always dedicated to the sky "I will" receive a prayer.
I want you to eat well, study hard, find dreams and make it come true.
Just like children are healthy. No matter how hard it is to be able to continue walking without looking forward. Takako put such a wish on "We will receive" everyday.


Rintaro sat on a table at a cafeteria elementary school student and joined hands saying "I will."
I got up from the bed on a certain day and opened the door of the room with slippers on.
One morning, when I awoke, I opened the door of the room by the impulse that I wanted to do so.

 

 

In the morning of that day, when I opened the door, winds came in from windows that had been available for a while and pushed Rintaro 's back. When I was pushed back by the wind and got out into the corridor, I could hear indications of the morning preparations that made me clattering.
Chihiro, who came out of the bathroom, noticed Rin Taro and said "Good Morning." "Good morning" Rintaro answered with a faint voice. "I already have breakfast right now," Tomihiro said.
The smell of cooking rice and the smell of miso soup were drifting in the hallway. Rintaro noticed himself being hungry terribly. It's about my stomach hurts.
Several children also noticed Rintaro and said "Good Morning". It was only children I did not know, but the children seemed to know somehow somehow.
A woman's official also noticed Rintaro, came up comprehendingly, saying "good morning" and gently holding the Rinutaro 's shoulder. "Because I am having breakfast soon, are not you hungry?" The officials told him to slowly walk while holding Rintaro's shoulder and took it to the dining room.
"This is the seat of elementary school student" The official sitting next to him, sitting Rinutaro in the seat.
There were 14 to 5 children and 3 staff members in the cafeteria talking and playfully talking about lively. There were four children carrying meals.
Takako greeted me while rubbing the table with a cloth and greeted me a little smile while Rintaro came to the dining room.
It was a smile like I knew that she would be seated this morning.

The morning light was inserted into the floor and the table from the cafeteria window, and the air was shining brightly.
Children who were playing together came to the side one by one when Rintaro took a seat and called out "Good Morning." One by one in order.
Rintaro felt strange. It feels like everyone knew that myself would come here this morning.
Soon the breakfast was ready and the children who were not in the dining room also came and everyone got a seat. Children who need infants and baby foods were also in the side by side with the staff. Some babies are crying. Elementary school children were the most frequented, with four junior high school students and four high school students, and there were about 30 people alone in children.

Everyone started to eat breakfast of miso soup, grilled fish, soup-raised eggs, pickles and Umeboshi all together at the same time as the child of the duty said.
"Eat well and study hard, I will create myself for the future, so I am going to have physical fitness!" Takako said.
"Takako-san is going through this morning," said the staff and everyone laughed.
Takako got a little shy and got silent and the face fell flat and arrived. It is nice, Rintaro's thing.

For meals, four professional staff always make two meals in the morning and evening. And 8 meals of junior high school students and high school students' lunch boxes at noon. Children also help with serving dishes and dishwashing on the regular basis.
We do not use frozen foods as much as possible, and we are contracting farmers such as West District and Miki City to purchase organic vegetables and rice.
As for Umeboshi, we are particular about plum tree plants in the garden as well as purchase from the plum farmers in Wakayama, and we do it by handwork from the sun drying while helping the children.

"Plum has a tremendous detoxification effect and it is a panacea drug", Konami, who is in charge of cooking, proposed that after adopting the proposal, he began to handmade Umeboshi.
I also make black burn regularly as medicine. I have been able to eat plums of 3 years from last year. This is also thanks to Mr. Konan.

Takako is a Western doctor, but he was beginning to be interested in Oriental medicine as well. Mr. Konan's study of wild grass is a great deal of study. The old Japanese found various medicinal effects from wild grass and used it.
"You can think of the health of children, in a weak body, you will not be able to pass a tough world, even if you do not rely on hospitals and medicine, you can prevent most of the illness with daily diet, and wild plants are useful when it is in need Mr. Konan exceeded 60 years old, but I could not see it in such a year, and I thought that he was the most energetic among the staff.
With such a feeling, the meal of the facility was getting daily rice in the commitment which is a little different from the others.
"Everyday rice creates people, body, mind and spirit together," Konan said.
Since Konami came to make meals, the physical strength of the children really increased, and the cold no longer caught. It is a feeling that "sickness" ceased from the facility.
The meal made by a healthy person contains vitality itself. Diet is life itself. That's why everyone says "I will get it".

I officially say "I will have a life." Said Mr. Konan. "This life of ours is kept alive in another life, if it does not appreciate it will beat us."

Takako could not say anything. I just have to thank you for being alive. No, he is alive, not alive. Life is always fleeting and fragile.

 

 


A faculty graduate got in the afternoon of the day. When graduating from high school, all the children leave the facility and become independent. Some go on to university, others get employed.
Children going to school are determined to borrow a scholarship and seriously go out to society. I have to earn my educational background, acquire expertise, return my scholarship while getting employed and living. It is a tough era even if you live independently and live. Unlike children with parents, there is considerable preparation.
The facility prepares a small enrollment fee to such a student. Although most of donations and donations are made, you can also acquire the awareness of being supported by society and learning.
Most of them go to college or correspondence education mostly. I graduate from college while working. So there is a difference of cloudiness with college students who are half games of guts and patience as well.

The child who got in touch also leaves the facility, studied English at the university, was a child who graduated and worked at a trading company.
I met a fiancé at a job place and I was informed that I got children before marriage.
"Even though I got a job, I got married," Ewha said.
"That's not all it is for a woman, it's a natural thing, a man needs to do a job," Takako replied.
"Is not it, sorry for everyone?"
"I do not care about enrollment fees or such things," Takako said. "Life bestowed than that is the most important, you do not have parents, but that child has parents There are parents in that child, give your love affair with the husband and with the two of you."

Rika seemed to be breathing a little bit at the phone mouth "My parents are Takako-san and all of the staff, I think that I would definitely be out of the way without you, I really appreciate it."
"This time you will say that child so, life will still be long, so there are certainly many things, but the child who knows love will not go out of the way, I guarantee. I also did that, please cherish your stomach child without worrying about anything now. "Takako thinks that the child who thought like her child is headed towards a happy future More than anything I was happy.
I want you to be happy by getting something I did not get.
That is the most pleasing thing when doing this facility.

Takako carefully wiped the telephone after disconnecting the phone and gently set the receiver after making it clean.


四季の輝き 第2話 Shine of the Four Seasons Episode 2



第2話


美和は看護師の学校に通いながら自分の都会暮らしに少し疑問を抱き始めていた。
生きるためにお金は必要だが、田舎に行けば畑も作れるし田んぼも借りられる。 うまくやれば多分食べる事には事欠かない。
田んぼが借りられればお米も作れるし、麦も作れる。
パンも焼けるし、ピザも焼ける。

都会で無理に生活しなくても田舎に移住すればお金なんてそんなに要らないんじゃないだろうか。最近はそういう若い人たちも増えているみたいだ。「農業」というのが今、見直されているみたいだし、農業人口が激減したり過疎化が進行していく事実に国が焦っているのかもしれないが地方への移住者支援にも手厚い自治体もある。

「手作り」や「DIY」が流行りだし、消費すること自体が罪な雰囲気さえある。 親たちの世代は当たり前のように就職して企業に勤めたし、自分もそういうのが普通だと思っていたが、葵に会ってからはそういうのが一気に吹き飛んでしまった。

「服も着ないんだよ、私もそんな風に生きてみたい」
「裸族かよ、葵に影響されすぎ」とタナベは言った。
「でもアフリカとか南アメリカやアジアの部族的な暮らしや物の考え方が見直されてるのも事実みたいだよ。おかしいのは先進国の人間なんじゃないのかな。自然破壊を平気でやってグローバル経済って言ってそこらじゅう大企業ばかりになちゃって個人商店は生き残れないし、自由競争って言っても物の値段や相場は大手企業が基準でしょ? そんなの何かおかしい気がする」
「極端だな、一気に部族になちゃって。水道ひねれば安全な水が出てくるしスイッチ入れれば電気もつくしガスも使える、便利でいいじゃん。途上国の地域によれば 水を汲みに行くのに何時間もかかったり電気も無かったりするし、医療も行き届いていなかったりするんだぜ」
「それが何なのよ、だいたいねえ、江戸時代には水は湧き水や井戸があったし電気なんてなくても生きていけたのよ。民間医療もしっかりあったし現代医療なんて石油会社が薬を売りたいだけなんじゃないの? 私は登山で膝とか痛めたら鍼灸院に行くわよ、すごく早く治るんだから」

じゃあなんで看護師を目指してんだ、と言いそうになったが言わないことにした。タナベはやばいと思っていた。だいたい今まで美和と論争して勝った試しがないのだ。それを言ってもさらに何かが待っている。ここらで話題を変えたほうが良さそうだ。
「それは良かったな、その鍼灸師、今度オレにも教えてくれよ」
ドスンという衝撃が走り美和の回し蹴りがタナベの臀部を捉えた。美和の太ももは山岳部で鍛えてあるだけあってかなり太くて丈夫だ。タナベは痛さで文句を言う気にもなれなかった。
「私はその時々を誠意杯生きることにしてるの。看護師の勉強や知識も色んなことに役立つのよ、特に現代社会を生きる女子としてはね」
「お前オレの心が読めるのかよ」
「時々ね。顔に書いてあるから」
「違ってたらどうするんだよ」
「違ってなかったじゃん。それより一人であの池に行ったんだって?」
「ああ、あれっきり居なくなちゃったからな葵は」ひどい話だ、とりあえず暴力はやめてほしい、とタナベは思った。
「心配ないと思うよ。サポを探すことを諦めたんじゃなくて、きっと何かを決めたんだよ。そして行動した。何もかもを手に入れることができないのは葵が一番わかってると思うし、今の自分にとって一番大事なことに気づいたんじゃないかな。自分の納得いく事柄があったんだと思うんだ」
「感みたいなもの?」痛むお尻をさすりながらタナベは聞いた。
「もちろん感みたいなものだけど」

美和とタナベはベース奏者のチッチとの待ち合わせ場所に着いた。葵が抜けたので今は三人編成になってしまったが、パンクバンドのボーカルなんて適当に叫んでいればいいようなところもあるので前のように三人で持ち回りでボーカルを担当していた。
バンドの練習はいい息抜きにもなったし、音楽をやるのは単純に楽しい。
チッチは少し時間に遅れてやってきた。
「ごめん遅れた?」チッチは言いながらもあまり悪びれた様子もなかった。いつものことだ。
美和もタナベも特に文句もなかった。チッチは時間に関してはだいたいこのくらいという不思議な感覚を持っていて時計もしていないし携帯も持っていない。
住んでいる施設に電話があってそれでいつも連絡を取っているのだが、施設を出てしまえばあとは信じて待つしかないのだ。
しかし不思議なことにいつも約束の時間の五分前後にはきちんとやって来た。時にはぴったりと時間通りに現れることもあった。
「ちょっとね」と美和が言って三人は曲の打ち合わせのために近くの喫茶店に向かった。
できるだけレトロな昭和の雰囲気漂う喫茶店を三人は見つけていていつもそこで打ち合わせをしていた。たいがいいつも空いているのだが皆がバラバラに行って長時間席を占領するのもお店の人に悪いと思って、いつも待ち合わせてから行くようにしていた。
「いらっしゃい」と真知子さんはにっこりといつもの笑顔で言った。
「あ、オレ今日はミックスジュースにする」とタナベが言った。「氷はシェイクしてね」
「私も」と美和は言いながら窓際のゴムの木の鉢植えの側の席に着いた。
「じゃあ僕はコーラで、アイスは一個でいいですから」とチッチが言った。
「若いんだからアイスくらい二、三個は食べられるでしょ?」と真知子さんは言った。
「いや、いつもサービスしてくれるのは嬉しいんですけど、そんなにアイスばかり食べられないしメインはコーラですから」
「コーラなんて栄養も何もないんだから・・・」と真知子さんは言ったがやっぱりアイスは三つ付いてきた。 三人は一つづつそれを食べながら打ち合わせに入った。

「メインのボーカルをやっぱり募集しよう、葵のボーカルは良かったし受けてた。女の子のボーカルはバンドにとっても良いと思うんだ」と美和が言った。
「いいんじゃないかなぁ、パンクボーカルが女子っていうのも良いよね」とタナベが言った。
「僕もいいと思います。葵さんカッコ良かったし、迫力ありましたから」チッチは少し葵に憧れていたので葵が抜けたことをすごく残念に思っていた。

「じゃあさぁ、チッチの友達とかタナベの知り合いとかで歌えるやつ探してみてよ。私も当たってみるし、練習スタジオにも張り紙しておくから」美和は新たな音への期待感もかなりあった。
バンドも音も常に進化していくのだ。新しい風はいつも吹いている。葵には葵の道があり、私には私の道がある。


夏はもう始まっているのだ。輝く季節がやって来た。




< >
Episode 2


Miwa started taking doubts to her urban life while attending the nurse's school.
Money is necessary to live, but you can also make fields and rice paddies if you go to the country. Probably it will not be enough to eat if you do it well.
If a rice paddy can be borrowed, you can make rice and make wheat.
I can bake bread and also bake pizza.

I do not need money so much if I move to the country without forcibly living in the city. It seems that such young people are increasing recently. "Agriculture" seems to be being reviewed now, and although the country may be impatient for the fact that the agricultural population drastically decreases and depopulation progresses, the government may be impatient to support migrants to rural areas There is also.

"Handmade" and "DIY" are in fashion, consuming itself has a sinful atmosphere. My parents' generations used to work as a matter of course, and I worked for companies, and I thought that was normal for themselves, but since I met Aoi, that kind of thing blew away at a stretch.

"I do not wear clothes, I want to try living like that"
"Naked, it is too much influenced by Aoi," Tanabe said.
"But it seems to be true that tribal living and things in Africa, South America and Asia are being revised, and it is funny that they are human beings in developed countries. When it says to say that it is only a large company all over the place, every single shop can not survive and even if it says free competition, the price of goods and the market are the standards for the big companies, so it seems something funny is like that " > "It's extreme, it's a tribe at a stretch. If you twist the water, safe water will come out and if you switch it you can use electricity and gas as well, it's convenient and it's good, according to the region of the developing country It takes hours to go out to draw water, there is no electricity, and the medical care is not enough.
"What is it, roughly, in the Edo era there was water and wells and there were wells and wells I could survive even if there was no electricity, private medical care was firmly and oil companies sold medicine in modern medicine I just want to go climbing, if I hurt my knees or something, I will go to the acupuncture hospital, it will cure soon "

Then I decided not to tell you why I was about to aim for a nurse. I thought Tanabe was dangerous. I have not tried to win by disputing Miwa until now. Something more waits even if I say it. It seems better to change the topic here.
"That was good, that acupuncturist, please tell me next time."
The impact of Dawson ran and Miwa 's turning kick caught the buttocks of Tanabe. Miwa 's thigh is quite thick and durable as it is trained in mountainous areas. Tanabe did not feel like complaining by pain.
"I am deciding to live sincerity from time to time, and my nurse's study and knowledge will serve a lot of things, especially as girls living in contemporary society."
"Can you read my heart?"
"Sometimes, because it's written on your face"
"What if you do not do it"
"You did not have a difference, did you go to that pond alone?"
"Oh, because Aki just ceased to exist" A terrible story, Tanabe thought that I want you to stop violence for the time being.
"I do not have to worry, I did not give up on searching for a seat, I definitely decided something, and acted, I think Aoi is the best thing I can not get everything , I guess I noticed the most important thing for me now, I think that there was something that I was convinced of "
"What do you feel?" While he rubbed the painful butt, Tanabe heard.
"Of course it feels like a feeling"

Miwa and Tanabe arrived at the meeting place with the bass player's Titchi. Now that Aoi has gone out, now it has become a three person formation, but there are places where it would be nice to scream vocals of punk bands properly so there were three people who took charge of vocals as before .
The practice of the band was also a good relaxation, and it is simply fun to play music.
She came late ahead of time.
"I'm sorry I was sorry?" Although Titch says it did not seem too bad. It is usual.
Both Miwa and Tanabe had no complaints. As for Titch, he has a mysterious feeling that it is roughly about this time, he has neither a clock nor a cell phone.
There is a telephone at the facility where I live, so I always keep in touch, but after leaving the facility I only have to believe and wait.
But strangely it always came around five minutes of the promised time. Sometimes it sometimes appeared exactly on time.
"A little bit," Miwa said, three people headed for a nearby coffee shop to discuss the song.
Three people were finding a cafe where the atmosphere of the Showa 's atmosphere is as retroactive as possible, and we were always meeting up there. Most of us are always available but we thought that it was bad for the people of the shop to go to pieces and occupy a seat for a long time, so we always had to wait until we met.
Ms. Machiko said with a smile with a smile with "Welcome home".
"Oh, I will make a mix juice today," Tanabe said. "Shake the ice."
While saying "Me too," Miwa arrived at the seat on the side of the pot of the rubber tree at the window.
"Well then I'm a coke, Ice is just fine," said Titchi.
"Because I am young, I can eat two or three about ice cream," Ms. Machiko said.
"No, I'm glad that I always serve you, but I can not eat so much ice cream and the main is a coke."
"Because there is no nutrition like a coke ..." Makicho said, but after all three ice came. The three entered into a meeting while eating it one by one.

"Let's recruit the main vocals after all, Aoi's vocals were good and I received it, I think girls' vocals are good for the band," Miwa said.
"I guess it's okay, Tanabe said punk vocals are also good girls," he said.
"I think that I am also good, Aoi san was cool and I had a lot of power." Chitchi was longing for Aoi so I was sorry that Aoi had gone out.

"Well then, please try looking for a man that can sing with friends of Chitch or a acquaintance of Tanabe, I will try it and I will post it to the practice studio as well" Miwa had quite a sense of expectation for new sounds .
Bands and sounds are constantly evolving. A new wind is always blowing. Aoi has Aoi 's way, I have my way.


Summer has already begun. A shining season has come.

四季の輝き 第1話 流星のうた 第2章 Shine of the Four Seasons First episode Meteor Songs Chapter 2



四季の輝き 第1話 「流星のうた 第2章」



第1話


貴子は事務的な仕事を終えるとコーヒーをいれるために食堂のキッチンへ向かった。
雲が形を変えながら早いスピードで空を駆け抜けていく。
季節はまた一つ進んでいた。七月の空だ。輝く季節がやってきていた。

あれから少し不安定な精神と肉体の状態になっていた。
アキと融合して元の一つの魂になったのだ。
馴染むまで自分の中で二つの魂が混在していた。自分の中のもう一人の自分。アキという魂やその中に同居する龍等との内なる対話がひとしきり続いた。

自分の中のアキが言った。

「獣の完全体になると、物の見え方が変わる。
人間の目には実体としての映像が見えるが、獣の目はエネルギーの発光体のようなものが流れるように見える。
例えば動物を見たときに動物自体がエネルギーの発光体として見える。そしてそれが通った奇跡や意識が向かう向きやそのエネルギー体を取り巻く様々な生き物の発光や奇跡、流れそのもの、それらが一体となってエネルギーの流れとして見える。発光体には様々な色があり光の強い弱いもある。

それらの発光体を見ると、それがイノシシで子連れで川から上がってきて、尾根筋の方へ向かっているということが見える。足元の草むらや、そこに住む生き物も小さな粒の発光体として見える。
風の流れや水の流れも発光体として見える。エネルギーやエネルギーを持ったものが発光して見えるのだ。
人間のように複雑な感情を持った生き物はその色も光も様々だ。流れ方も人間独特の流れ方をしている。
人間の流れが自然の流れに影響しているのも見える。生き物の中では稀な存在だ。
自然の流れに逆流を起こしたりする。それも自然の流れの一部なのか、それが不自然なことなのか、人間のエネルギーの流れは独特だ。

確かなこともある。美和やタナベから感じる温かなエネルギーだ。
穏やかに流れてゆくそのエネルギーは人間らしいとも言える。


発光体は温度を保ちそれを感じるが、逆に冷ややかさも感じる。人間の発する感情の温度は凄まじいエネルギーを発することがある。凄まじく凍りつくこともある。
光と温度はその色と強弱で複雑なエネルギーとなって世界を満たしている」

貴子はアキと一体になってからしばらくはそうした会話をアキとしていたし、そういう見え方もしていた。
人がどこにエネルギーを向かわせているかが光として見えたし、その人のエネルギーの向かう方向に人の感情も身体も動いた。
人の感情がぶつかる時には初めにその人たちが発する光がぶつかっていた。車の事故もぶつかる前に光が衝突しているのがわかり、そのすぐ後に実体を持った車が事故を起こした。
しかしやがてアキの存在は自分の中で徐々に薄れていった。アキの声は聞こえなくなり、生き物が発するエネルギーの発光も見えなくなっていった。
今まで通り実体としての映像だけが貴子の目には映るようになった。
そして今までにない感覚が自分の中に湧き上がってきた。

自分の心の有り様が変わったのを感じた。
この感覚はなんなのだろう、子供達や職員に対しても今までとは違う感情が湧き上がってくる。
今までは子供達が喧嘩をしていたり職員の中で小さな諍いがあったとしてもそれらを客観視する余裕があった。しかし今はそれらに腹を立てている自分がいる。
彼らの感情に引きずられてしまうのだ。
「怒り」は自分の中にも確かにあったが、それは人としてニュートラルな状態での「怒り」であったり、あるいは思いやりの中から発せられる類の「怒り」であったような気がする。感情が怒りそのものに支配されることなどなかった。

そして今までにはない深い悲しみや絶望感もまた心の中に見いだすことができた。
それらは深い暗闇の中に開いた暗い底なし沼のように気づかない内に不意に気力や体力を奪っていく。
今まで以上にしっかりと自分を保っていないと他人の感情や言動に影響されて負のエネルギーに巻き込まれてしまうのだ。感じやすい部分はあったがそれ以上に感情に支配されてしまうほどに引きずられることになってしまう。

アキは今までこんな感覚のみで生きてきたのだろうか。苦しみと怒り、貪りと愚かさ。本当に鬼のように生きていたのだなと思う。
そしてそれを持ち合わせた今の自分は、やっとまともに人間らしくなったと感じる。人の感情は不安定で脆い。自分を失うと、いとも簡単に壊れてしまう。
アキという鬼が精神的に壊れなかったのは、それが不完全だったからなのかも知れない。闇の中では闇が道理なのだろう。アキは自分を生きたのだ。



貴子は食堂のキッチンでお湯を沸かしてコーヒーをいれた。それを持ってがらんとした昼間の食堂の片隅に座り、庭の草花を見つめた。姫女菀が背を伸ばしてゆらゆらと咲いていた。雑草だが抜かずにおいていたものだ。

夏がやってきていた。夏には夏の花が咲く。空にはまだ小さいが入道雲が積み上がっていた。梅雨が明けると本格的な夏が待っている。
日常が目の前にある以上、歩みを止めるわけにはいかない。自分には守るべき子供達がいるのだ。

貴子はコーヒーを飲みながら自分の中にいる鬼につぶやいた、これからだ、ここから新たに始めるんだ。
輝くべき季節がやってきたのだ。




< >
Shine of the Four Seasons episode 1 " Song of the meteor “ Chapter 2"



First episode


Takako headed for the kitchen in the dining room to put in coffee when finishing office work.
Clouds change shape and run through the sky with a high speed.
The season was one step ahead. It is the sky of July. The shining season is coming.

It was a little unstable spirit and body condition from that.
It fused with Aki and became one of the original souls.
There were two souls in my body until familiar. Another myself in myself. An internal dialogue continued with the soul called Aki and the dragon who lives in it.

Aki in me said.

"When you become a complete body of a beast, how you see things changes.
The human eye can see the image as a substance, but the eyes of the beast seem to flow like a luminous body of energy.
For example, when looking at animals the animals themselves appear as luminescers of energy. And the direction that miracles and consciousness that it passed, the lighting and miracles of various living things surrounding that energy body, the flow itself, they look together as a flow of energy. There are various colors of light emitters, and there are strong weak lights.

Looking at these light emitters, I can see that it is a child with a wild boar going up from the river and heading toward the ridge line. Foot weeds and living things living there are also visible as small grain light emitters.
The flow of the wind and the flow of water also appear as luminous bodies. Those with energy and energy will appear to emit light.
Creatures with complicated feelings like humans have different colors and lights. The way of flow also has a way of flow peculiar to humans.
You can see that human flow influences natural flow. It is a rare existence among living things.
Or cause a backflow in the natural flow. Is it part of the flow of nature, or is it unnatural, the flow of human energy is unique.

There are certain things. It is a warm energy that you feel from Miwa and Tanabe.
It can also be said that the energy that flows calmly is human.


The light emitter keeps the temperature and feels it, but it also feels cold. Temperatures of human emotions can emit tremendous energy. Sometimes it froze terribly.
Light and temperature are their colors, weaknesses and complicated energies to fill the world.

Takako had such a conversation for a while for a while since he was united with Aki, and he was doing such a way of seeing.
I saw where people are directing energy, and the emotions and the body of people moved in the direction of that person's energy.
When the human emotions collided, the lights emitted by those people were in the beginning. I knew that the light collided before the car accident also hit, and immediately after that the car with the substance caused an accident.
But then the existence of Aki gradually faded within me. The voice of Aki can not be heard, and the emission of energy emitted by living things also disappears.
Takako's eyes only showed the image as the entity as before.
And a feeling that has never existed springed up in me.

I felt my own mindset changed.
What is this feeling, different feelings will rise up for children and staff as well.
Until now, even if the children were fighting or there was a little bit of staff among the staff, I could afford to objectively look at them. But now I have myself angry.
They are dragged by their emotions.
There was certainly "anger" among themselves, but it seems that it was "anger" in the neutral state as a person, or "kind of anger" originated from consideration . There was no domination of emotions by anger itself.

And it was also able to find in my heart a deep sadness and hopelessness that has never been before.
They unexpectedly take power and physical power while not noticing like a dark bottomless marsh which opened in deep darkness.
If you do not keep yourself firmly than ever, you will get caught up in negative energy by being affected by the emotions and behavior of others. Although there was a part that was easy to feel, it would be dragged to such extent that it would be dominated by emotion more than that.

I wonder if Aki lived solely with this feeling. Suffering and anger, greediness and stupidity. I think that he was really living like a demon.
And I feel that I am at once finally become a human being as I am now having it. Human emotions are unstable and brittle. When you lose yourself, it breaks easily easily.
It may be because the demon called Aki was not mentally broken because it was incomplete. Darkness is reasonable in the dark. Aki lived herself.



Takako boiled the hot water in the kitchen of the dining room and put coffee. Sitting in the corner of the daytime canteen with it and staring at the flower in the garden. Princess woman stretched out and was in full bloom. It was a weed but it kept leaving.

Summer has come. Summer flowers bloom in summer. There was still a small but trapped cloud stacked up in the sky. A real summer is waiting for the rainy season.
Since everyday life is in front of us, we can not stop walking. I have children to protect.

Takako murmured the demon in myself while drinking coffee, from now on, I will start a new one from here.
The season to shine has arrived.

流星のうた 第28話 最終話 Song of the meteor 28 Final story



第28話 最終話


タナベは母親が息をひきとる時、その想いを全身で受け止めた。
母親の人生は楽な人生ではなかった。苦しみと辛さを抱えながら、その命を自分に与えてくれた。
優しい言葉をいつもくれた。幼い自分に愛情を抱えきれないほど与えてくれた。
自分は母親に恩を返しきれないままでいた。何もしてあげられなかった。悔しくて泣いた。
「ありがとうね」と母親は最後に言った。

人は人に生かされる。愛情という力に。
「人に愛情を持って生きる限り、人間に不幸などない」と母親は教えてくれた。

タナベは母親を弔った後、一人であの池に行った。葵はもういない。美和にメールを残して居なくなってしまった。
池は変わらずに透明な水をたたえていた。
龍がこの池から地球に潜っていく。「たまり」なんだ、と葵は言っていた。

会えたんだろうか、サポに。

タナベは持ってきた小さな花束を池の淵の岩の上に置いた。







作者 風葉。




< >
Episode 28 Final story


Tanabe accepted his feelings throughout the body when his mother drew his breath.
Mother's life was not an easy life. While having suffering and spicyness, he gave me that life.
I always gave a kind word. He gave me little affection for her little boyfriend.
I remained indebted to my mother. I could not do anything. I regret and cried.
"Thank you," my mother said last.

People are made alive by people. To the power of love.
"As long as you live with affection for people, there is no misfortune for men," the mother taught.

After mourning her mother, Tanabe went to the pond alone. Aoi is no longer there. I have left Miwa without e-mail.
The pond kept clear water transparent.
A dragon dives from this pond into the earth. Aoi said, "Temari".

I wonder if she could meet, I'm in the supporter.

Tanabe put a small bouquet of brought on the rock of the pool of "Temari".




The end


Author huuyou

流星のうた 第27話 Song of the meteor 27



第27話


貴子はベッドから飛び起きると裸足のまま凛太朗の部屋へ走った。

ドアを開けると黒い獣が二本足で立ち、凛太朗を覗き込んでいた。獣は気配に気づき、ゆっくりとこっちに振り返った。


葵は人間がドアを開けて部屋に入ってくると大きく安堵した。

サポだった。   



貴子は振り返った生き物に攻撃の意思がないことを認めた。その目は獣の目ではあったが、凛太朗に対しても、自分に対しても害のない色をしていた。恐れも怯えもない。怒りも苛立ちもない。人間の表情に近いものがあった。


「サポ」と獣は言った。

その声は人間のような声だった。女の声だ。
「何?」貴子は呟いた。獣が何かいったような気がした。
「サポ」もう一度獣は言った。
貴子は獣のような生き物が自分に向かって「サポ」と呼びかけていることがわかった。自分に話しかけているのだ。

「サポってなに? あなたはなに?」貴子は邪悪さが消えてしまっている生き物に、その呼びかけの意味を聞いた。

「君の名前だよ」と葵は静かに言った。
「あたしの半分。魂の片割れ。あたしのもう一つの名前」
「あたしの半分」貴子はそう生き物に言われて、自分のいきなり出来た空白の意味を理解した。この欠落感は、自分が半分だからだ。何かを癒したい。何かを救いたい。抑えきれない衝動は、獣のその一言でその訳をだんだんと思い出してくる。

貴子はどんどんと欠落感が増していくのを感じた。思い出せば思い出すほど、その空白は領域を広げた。

「僕が魂を宿した時、僕は欠落感でいっぱいだった」と貴子は言った。「アキ、君が居て僕はその空白を埋めていた」
「サポ、あたしは君なんだ。そして君はあたしなんだ」と葵は言った。

僕の名前だ。サポ。陰陽の双子。トットとの再会の約束。


「リンを救いに来た。死なせたくない」と葵は言った。
「アキ、その姿は・・・」貴子は獣の姿をしたアキが生きてきた一千年を思った。
「でも思い出したし、サポも見つけた」葵はサポの気持ちを察してそう言った。

貴子はアキの姿を見て、さぞ過酷な生を生きてきたのだと思った。

「融合しよう」と貴子は言った。「もう一度一人になる」

「そんなことすればサポに邪悪が混じる。あたしは凛太朗に命を譲り、そのまま消える」と葵はいった。
「それはトットの想いとは違うと思う」と貴子は言った。「うん、きっと違う。トットは生きて再会しようと言った。約束したじゃないか、アキ」

「あたしは邪悪さをまとって多くの過ちを犯した。多くの命を傷つけた。そのことを償いたい」と葵は言った。

「償いたいと思うなら生きよう。僕と融合して僕の中で生きるんだ。君に凛太朗を癒せる力があるなら、それをやってから僕の中で生きるんだ」と貴子は言った。

葵は全身から涙がほとばしるのを感じた。鬼の灰汁が涙となってぼたぼたと床に落ちた。
「戻れるんだろうか、元の人間に」と葵は言った。
「僕も泉の龍を呼ぶことができるんだろ? アキの泉は僕が掘りあてる。命を失わずに」と貴子は言った。「僕たちならできる。元の人間の魂になって一緒に生きよう」

貴子は葵に歩み寄り、その肩をしっかりと抱きしめた。
「僕が癒したいのはアキ、君なんだ」貴子は獣になったアキを抱いてその泉を探した。
佐吉への想い。おりょうの料理。美和の言葉。山の「たまり」。龍の入り口。
貴子は山の「たまり」に漂っている龍の波動を衣にして、葵を包んだ。そしてその端で自分も包んだ。アキと自分の魂を包むように。

葵は「龍の衣」に包まれたまま、凛太朗の泉を見つけた。母親の子守唄。眠りと共に歌われる歌。「My funny Barenntainn」
そしてまだある、池に開く新芽の命、ちひろとの握手。貴子の飾った花。向けた言葉。

綺麗な想い。透明な泉。

葵は凛太朗の泉から龍を掘り起こした。

命の歌は歌われ、葵はその命を凛太朗に譲った。

薄れていく葵の魂は「龍の衣」に包まれて貴子の魂と融合し、一つに溶け合った。

貴子は少年が救われたことを見届けて獣を自分の中に取り込んだ。獣の姿は消え、部屋には少年と自分だけが残された。

「アキ、やっと一つになれた。私もやっと人間になれた。私もずっと片端だった。満たされない癒しの想い。ずっとアキを探していた。ずっとアキに会いたかった。アキを癒したい。その想いがやっと叶えられた」貴子は床に座り込んだ。全身から力が抜けた。
月の光が窓から入っている。ベッドに眠る凛太朗を照らしている。

「元に戻ったんだね」とクンネが言った。月が語りかけていた。
「クンネ、思い出した。アキは一緒にいる。トットを目覚めさせる」と貴子は言った。
「トットはもう目が覚めてるみたいだよ」とクンネは言った。「希望の泉が掘り返されたんだ、君たち二人の力で」

クンネはキラキラと輝きながら世界を照らした。




< >
Episode 27


Takako jumped out of bed and ran to Rintaro 's room with barefoot.

When I opened the door, a black beast stood with two legs, looking into Rintaro. The beast noticed signs and looked back at this slowly.


Aoi greatly relieved when man opened the door and entered the room.

It was a supporter.



Takako acknowledged that there was no intention of attack on the creatures that turned back. The eyes were the eyes of the beast, but they had a color that was not harmful to Rintaro and to himself. There is no fear nor frightening. There is no anger or irritation. There was something close to the human expression.


"Supo" said the beast.

That voice was a human-like voice. It is a woman's voice.
"What?" Takako muttered. I thought that the beast said something.
"Sapo" Once again the beast said.
Takako found out that a creature-like creature calls himself "supporters". It is talking to myself.

"What is suppo? What are you?" Takako heard the meaning of the call to the creature whose wickedness had vanished.

"It's your name" Aoi quietly said.
"Half of me, one piece of soul, Another name of me"
"Half of me" Takako so told the living thing, I understood the meaning of my sudden blank space. This feeling of missing is because I am half. I want to heal something. I want to save something. The impulse that can not be suppressed reminds me of that translation gradually with that single word of the beast.

Takako felt that the feeling of missing increased steadily. The more I remember, the more the space widened the area.

"When I bothered my soul, I was full of missing pieces," Takako said. "Aki, you were here and I was filling that blank"
"Sapo, I am you, you are me," Aoi said.

It is my name. Supporter. Yin and yang twins. Promises to restart with Tot.


"I came to save Lin, I do not want to let him die," Aoi said.
"Aki, that figure is ..." Takako thought of a thousand years when Aki who showed the appearance of a beast had survived.
"But I remembered and I found a supporter," Aoi said after observing the feelings of supporters.

Takako saw the appearance of Aki and thought that he was living a harsh life.

"Let's fuse," Takako said. "Become one again"

"In that way, evil is mixed in the supporters, and I give way to Rintaro and it will disappear as it is," Aoi said.
"I think it is different from Tot's feelings," Takako said. "Yeah, it's not exactly, Tott lived to say I wanted to meet again ... I promised you, Aki"

"I made a lot of mistakes in wickedness, I hurt many lives, I want to make up for it," Aoi said.

"Let's live if you want to make up for it.It fuses with me and lives in me.If you have the power to heal Rintaro, after you do it, you live in me," Takako said It was.

Aoi felt tears flew away from the whole body. Demon 's lye broke as tears and fell down to the floor.
Aoi said, "Will it be able to go back to the original human?"
"I can also call the fountain dragon, I will dig a fountain of Aki, do not lose my life," Takako said. "We can do, let's become the original human soul and live together"

Takako walked in to Aoi and hugged his shoulder tightly.
"I want to heal is Aki, you." Takako looked for the spring holding the Aki who became a beast.
My feelings toward Sakichi. Dishes of rice. Words of Miwa. "Stagnation" of the mountain. The entrance of the dragon.
Takako wrapped the Aoi with the waves of the dragon drifting in the mountain's "Temari" clothes. And at that end I also wrapped myself. Just like wrapping your soul with Aki.

Aoi kept wrapped in "Ryu no Ra" and found a fountain of Rintaro. Mother 's lullaby. A song that is sung with sleep. "My funny Barenntainn"
And there is still, the life of the sprout that opens in the pond, shaking hands with Chihiro. Takako 's decorated flowers. Words that I directed.

Beautiful thoughts. Transparent fountain.

Aoi dug a dragon from Rintaro 's fountain.

The song of life was sung, and Aoi yielded that life to Rintaro.

The fading Aoi 's soul fused with Takako' s soul wrapped in "Ryu no Ra" and blended into one.

Takako saw that the boy was saved and took the beast into himself. The appearance of the beast disappeared and only the boy and himself were left in the room.

"Aki, at last finally I became a man, I finally became a human.I was always one end.The feeling of healing that I could not fill.I was always looking for Aki.I want to see Ak for a long time.I want to heal Aki. That feeling finally fulfilled. "Takako sat down on the floor. The force came out of the whole body.
The moonlight is coming from the window. It is lighting Rinotaro sleeping in bed.

"You came back," Kunne said. The moon was talking.
"I remembered Kunne, Aki is with me, I will wake up Tot," Takako said.
"Tot seems to be awake now," Kunne said. "The fountain of hope was excavated, with the power of you two people"

Kunne shined the world shining brightly.

流星のうた 第26話 Song of the meteor 26



第26話


葵は深く瞑想するのが日課になった。朝と夕方にトカの光が見える前と見えなくなってから、現実の光が世界を照らす前と、それが終わり闇が支配する前に高い木に登り、深く自分を見つめ、内観する。
自分を見つめ、自分を知る。

変化する身体は、それにふさわしい様相へと戻っていく。今までの人間の様相は自分の本質の姿ではなかった。自分の魂にふさわしい姿は獣のような姿なのだ。
本来の姿に戻るのだ。

葵は深く自分を内観することで善なる半分を失った理由を探す。

あたしとサポは一つの命だった。陰陽を内包する人間であった。しかし「四悪趣」が陰の力を借りて魂を宿し、あたしになった。残りの命をサポが宿し陽の魂となった。
分かたれた因はまだわからない。わかることは、あたしもサポも人間の魂ではなくなった事。欠けた魂だという事。人間のようにすぐに地球に産まれ出なかったのは、欠けた部分の魂の成長を待っていたという事。

欠けた部分は陰は陰で補い、陽は陽で補った。
一人前の魂になるまでサポと二人でいつも一緒にいた。片時も離れる事はなかった。
サポはいつも助けてくれた。トットの背中から落ちないように、手を掴んでくれていた。トカの炎で眠ってしまっても、いつもそばにいてくれた。
あたしはサポがいてくれたら、それだけで幸せだった。

シキに命を譲った時、輪廻の廻りに入っていった。サポはもういなかった。何もかも忘れてしまった。シキのこともトットやクンネのことも何もかも忘れた。
鬼の業に生きることがすべてだった。それがあたしの世界だった。あたしが、あたしとして、そこに至る経緯がだんだんとはっきりしてくる。

トットは、お互いを見つけて、それから自分を蘇らせてくれと言っていた。一千年後に再会しようと。約束だ、と言った。
あたしは獣に戻っていく。多分もうサポを探す方法はかなり少なくなっている。

葵は木の上で内観しながら紫に染まる世界を感じていた。

それより今、重要な事がある、凛太朗の命の事だ。たぶんここ数日が境だと思う。命はその一線を越えると取り返せなくなる。凛太朗の波動は消えつつある。

あたしは命を譲る術を知っている。魂の泉を掘り当てて希望を湧き上がらせて龍を呼ぶ。
サポは一人でやれるだろうか。トットを目覚めさせること。思い出して、あたしがいなくても大丈夫だろうか。

大丈夫ではないかもしれない。でも凛太朗を救いたい。鬼の波動を持った少年を。サポならきっと何とかすると思う。

葵は世界が闇に包まれる頃、内観を終え、自分の意思が定まったことを確認した。

美和にメールを書いた。バッテリーはもういらない。山に来てもらう必要はなくなった。星の物語ももう終える。サポは一人でやれると思う。という内容だ。

メールを送ってしまうと、リュックに電源を切った携帯を入れて洞穴の奥にしまった。

手足の変化は、末端はすでに変化し終え、硬い黒々とした爪が鈍く光っていた。足の毛は太ももにまで生え、腕はほぼ獣の腕に変わっていた。美和たちが来てから五日が経ったが変化は加速している。

今夜にでも、もう一度凛太朗のところに行きたい。そしてそれがあたしの最後だ。

葵は川に入り身を清めた。背中の背骨に沿って毛が生えてきていることがわかった。尾てい骨にも違和感がある。
川底の岩を足の指で掴み、流れに耐えながら上流に向かって全身を川に潜らせる。そのまま川底を歩き、滝壺の近くまで来ると息を継いで滝壺の底まで潜る。
落ちてきた滝が深く地面をえぐり、水流は滝壺を撹乱してやがて浮上した水が下流へと押し流される。

嵐のような水流の中で鬼の魂を清める。
凛太朗に譲る命だ、できるだけ清らかでありたい。
そして、それもせめてもの償いなのだ。トットやサポへ、約束を果たせなかったことへの。
今、何が一番大切か、朝夕自分に問うた結果が今の答えだ。凛太朗を死なせない。それが答えだった。

川から上がり、服を着て時を待った。クンネは何も言わずに空に浮かんでいた。
見ていてくれるだけで十分だ。自分は、自分の中に芽生えたささやかな良心に従って正直に行動するだけだ。

暗闇の中、鬼の中のささやかな良心が疼いていた。サポはどこかで生きている、記憶もいずれ思い出すだろう。あたしの事もいずれ解る。サポはなんとかしてトットを目覚めさせると思う。クンネもいるし、トカもいる。
あたしみたいな魂を持つ人間。凛太朗を放ってはおけない。

葵は夜風に吹かれながら美和が「現実」と呼んでいた街を見下ろしていた。
人工的な光は人間の目には美しく見えたが、獣になりゆく者の目には恐ろしい光に見える。癒しの波動も、慈しみの波動も感じない。火の明かりは癒しの波動を感じられるが、電気の光は不自然に人間と自然とを引き離しているように感じる。

葵は街の光を見ながら、人間の波動が静まるのを待った。光が消えることのない街は、人間という生き物の、巨大な蟻塚のようだ。光り続ける巣。陰陽を内包した生き物。

人間の波動が徐々に静かになり、人工的な光りだけが、闇の世界からの魔の手を逃れるように町中を照らしていた。
葵は枝の上に立ち上がり、かかとでコンコンと枝を打った。ジャンプして谷に飛び下り、そのまま沢を下った。
沢は麓の町の手前で暗渠になり地下に潜っていた。
近くのマンションの屋上に駆け上がり、凛太朗のいる施設の位置を確認した。ビル伝いに飛び移りながら凛太朗のいる施設にたどり着いた。

身体が熱を帯び始める。髪の毛が逆立つ。手足の爪が鋭く尖っていく。
背中の毛が服のファスナーを壊す。胸と腹にも黒々とした獣の毛が生えそろう。
口が耳元まで裂ける。牙が伸び、顔中にも毛が生える。目からは白目が消えた。
上顎と下顎が少し前方に伸び、獣のような顔つきに変化する。
熱を帯びたまま、いきなりそれら一連の変化が一気に起こった。声を上げる間もなかった。

獣の完全体になったのか。

葵は熱が引いていくと霞んだ意識の端でそう感じた。敗れた服を全て脱ぎ捨てた。
真っ黒な硬い毛が並々と全身を覆っていた。
人間の時よりも五感が澄み渡り、意識の層ははっきりと深くなっていた。無意識のさらに奥深く、意識は植物のように他の命と繋がっていた。

これが人間の意識か。

葵は人間の意識が植物のネットワークのように無意識のさらに奥深くで張り巡らされているのを感じ、その一端は確かにシキの波動とも繋がっていると感じた。
人間と地球とのつながりだ。確かに人間は地球の住人だ。内包する命。シキの一部だ。

シキの治癒力の一部だ。大きなエネルギーを秘めている。癒しのエネルギーだ。



施設の窓は全て閉まっていた。

葵は凛太朗の意識を探る。そしてその繋がりをたどり、肉体ごとその意識の近くに移動する。
凛太朗のベッドの脇で、葵は凛太朗を見つめながら泉の場所を探す。
必ず助ける。あたしの命にかえても。




< >
Episode 26


Aoi deeply meditated became a routine. Before and after the light of Tokka can be seen in the morning and evening, climb a tall tree before the real light shines on the world and before it ends and the darkness dominates, gazes deeply and looks inside.
I stare at myself and know myself.

The changing body will return to its appropriate appearance. The aspect of human beings has not been the figure of one's own essence. A figure suitable for his own soul is a figure like a beast.
It returns to its original form.

Aoi finds reasons why he lost a good half by having himself looked deeply.

I and Sapo were one life. It was a man who encompassed Yin and Yang. But the four abuses borrowed the soul with the help of the shade, and became me. Sapo lodged the rest of the life and became the soul of the sun.
I do not know yet why the matter was broken. What I can tell is that neither I nor Sapo is a human soul. To say that it is a lacking soul. It was that people who did not come out on earth as soon as human beings were waiting for the growth of the missing part of the soul.

For the missing part, the shade was supplemented with shade, and the sun was supplemented with sun.
I always stayed together with Sapo until becoming a soul of one serving. I never left the time.
Sapo always helped. He grasped his hand so as not to fall out of Tot 's back. Even though I fell asleep with the fire of Toka, I was always there.
I was happy just when it was there.

When I handed over my life to Shiki, I came in around the circle. There was no longer a supporter. I forgot everything. I also forgot about everything about Tott and Kunne everything about Shiki.
It was all to live in the work of demons. That was my world. As I, the circumstances leading to it become increasingly clear.

Tot said that they found each other and then revive themselves. Trying to resume after a thousand years. He said that it was a promise.
I will return to the beast. Probably there are considerably few ways to find a supporter.

Aoi felt a world that was purple-dyed while treating on the tree.

More than that, now is important thing, Rintaro 's life. Perhaps I think that the last few days are boundaries. Life can not be recovered if you cross that line. Rintaro's wave is going to disappear.

I know the art of giving up my life. Digging a spirit of the soul and raising hope and calling a dragon.
Can you support alone? Awakening Tot. Do not you think it's okay if I remember it?

It may not be okay. But I want to save Rintaro. A boy with the waves of demons. I think that it will surely manage something.

Aoi confirmed that his intention was decided after the world ended the interior when the world was enveloped in darkness.

I wrote an e-mail to Miwa. I do not need the battery anymore. I no longer need you to come to the mountain. The story of the star is already over. I think that supporters can do it alone. It is contents.

When I sent an e-mail, I put a cell phone back on my backpack and put it in the cave.

Changes in limbs, the ends have already changed, hard and dark claws were bluntly shining. Foot hair grew to the thighs, with the arms almost turned into beasts' arms. Five days have passed since the Miwa came, but the change is accelerating.

I want to go to Rintaro once more tonight. And that is the end of me.
I could not meet Totto or Suppo, but I can not leave the boy alone.

Aoi entered the river and purified herself. I found that hair grows along the spine of the back. There is a sense of incompatibility also in cauda.
Grab the rocks in the river bottom with fingers of the feet and let the whole body dive in the river towards the upstream while enduring the flow. As it is walking along the river bottom, when coming near the waterfall bowl, I take my breath and dive to the bottom of the waterfall.
The falling falls deeply gouge the ground, the water turbulence disturbs the waterfall, and the water which eventually floats is swept away to the downstream.

Purify the soul of a demon in a stream like a storm.
I will give it to Rintaro, I want to be as pure as possible.
And that at the very least is atonement. To Totto and Suppo, to not having fulfilled the promise.
What is the most important now, the result of asking myself in the morning and evening is the current answer. Do not let Rinutaro die. That was the answer.

I climbed up from the river, waited for the time. Kunne was floating in the sky without saying anything.
It is enough to just watch. I only act honestly according to a modest conscience that I grew up in myself.

In the darkness, a small conscience in the demon was stabbing. Sapo will remember somewhere living, memories. I know which one is also me. Supposing that I managed to wake up Tott. Kunne is also there, and there are Tokas.
A human with a soul like me. You can not leave Rintaro alone.

Aoi was overlooking the city that Miwa called "reality" while blowing in the night wind.
Artificial light looked beautiful to human eyes, but looks horrible light to the eyes of those who become beasts. I do not feel the wave of healing nor the wave of mercy. The light of the fire feels a wave of healing, but the light of electricity seems to separate humans and nature unnaturally.

While watching the light of the city, Aoi waited for the human wave to quiet. The city where the light never goes out seems to be a huge anthill of the creatures of human beings. A ghost nest. A creature encompassing Yin and Yang.

Human waves gradually became quiet, and only artificial lights were illuminating the town as if to escape the hands of evil from the world of darkness.
Aoi stood up on the branch and struck conch and branches at the heel. Jumping and jumping into the valley, I went down the creek as it was.
Sawa became a culvert before the town in the foot and was dug in the basement.
I ran up to the roof of a nearby condominium and confirmed the location of the institution where Rintaro is. While jumping to the building, I reached the facility where Rintaro was.

The body begins to take on heat. Her hair stands upside down. Nails of limbs sharply pointed.
Hair on the back breaks one piece zipper. Black hairy beast will grow on the chest and belly as well.
My mouth tears to my ear. Fangs grow, hair grows even in the face. From the eyes the white eyes disappeared.
The upper jaw and lower jaw stretch a little forward and change to a face like canine or felidae.
While suffering heat, suddenly those series of changes happened in a stretch. While I was raising my voice.
Have you become a complete body of a beast?

Aoi felt at the end of consciousness that faded as the fever pulled. I pulled out all the defeated clothes.
There were hard black hair covered all over the body.
The five senses were clearer than those of human beings, and the layers of consciousness became clear and deep. More consciousness deeply, consciousness was connected to other lives like plants.

Is this human consciousness?

Aoi felt that the consciousness of man was stretched further deeply unconscious like a network of plants, and I felt that part of it was certainly connected to the waves of Shiki.
It is a connection between humans and the earth. Indeed, humans are inhabitants of the earth. Life enclosing. It is part of the shiki.

It is part of the healing power of the shiki. It has huge energy. It is energy of healing.



All the windows of the facility were closed.

Aoi explores the consciousness of Rintaro. Then follow that connection and move to the vicinity of that consciousness with the body.
At the side of Rintaro 's bed, Aoi looks at Rintaro and looks for a place of a fountain.
Always help. Even if I change my life.

流星のうた 第25話 Song of the meteor 25



第25話


タナベは借りてきた軽トラックに乗って待ち合わせのコンビニまでやってきた。
美和は入り口の前で待っていた。
あれから一週間がたった。山に行く日だ。
美和はフル充電された外付けの充電バッテリーを2本持っていた。足りなければ来週はもう一本追加する予定だ。
「ごめん、ありがとう恩にきる」美和はタナベが着くとそういった。
「どういたしまして、何をそんなに持っていくの?」荷台にリュックを積み込む美和に向かってタナベは聞いた。
「食べ物やバッテリーや着替えやタオルや何やかや」と返事をしながら美和は助手席に乗り込んだ。

二人を乗せた軽トラックは有馬街道を北上して市街地から六甲山に入る道を右折した。
高圧線の下をくぐり、キャンプ場を通り過ぎて再度山から上がってきた道に合流した。
そこまでくると、辺りは深い山中になった。深い闇が星も隠している。
タナベは左折して一週間前に来た場所まで車を走らせると、車を道路際に寄せてエンジンを切った。
エンジンを切ると、一瞬恐ろしいほどの静寂があたりを包んだ。音が全部抜けてしまったかのような静寂だった。
やがてざわざわという音が聞こえてきて、風が木の葉を揺らす音だと気付いた。
風の音が聞こえてくると、それは思った以上に大きくて、時折風がうなるようなゴーっという音も聞こえた。それに応えるように森がざわざわと枝を震わせた。

二人はしばらく無言で森の様子をうかがっていた。

「不気味すぎないか?」とタナベが言った。
「そうね、ちょっと怖い。葵はこんなところによく一人で居られるね」と美和が言った。
「とにかく行こう、もう直ぐ約束の時間だし」美和は気を取り直して荷台からリュックを下ろし、肩に担いだ。
タナベはやっぱり、ここに一人で来るのは無理だと確信した。少なくとも自分には無理だ。本能みたいなものがそう言っていた。今直ぐにでも街に戻りたい。
「行くよ」美和がヘッドライトをつけて登山道に入っていったので慌ててその後を追った。
この前のように笹が生い茂るあたりまで歩き、そこから笹の中に分け入った。ところどころにある岩を足がかりに笹の薄いところを選んで歩いた。少し行くと例の池に出た。土のスペースが残っているところだ。

池は、周りの赤松林や笹に守られて、ほとんど風は吹き込んで来なかった。頭上を渦巻く風の音は聞こえるが松の枝を揺らすだけで、あとの余力は笹が受け止めた。


葵は美和とタナベが池に着いたことを確認した。
車のエンジン音が聞こえ、近くに止まり、徒歩でヘッドライトが近づいてきた。
美和とタナベに間違いなかった。
赤松の枝からそっと降りて、なるべく静かに二人に近づいた。

「美和、タナベ、ライトを消してもらえる?」近くの笹の中から葵は声をかけた。

二人は一瞬飛び上がるほどびっくりしたが、葵の声が静かだったので、すぐに落ち着きを取り戻した。
ライトを消すと、辺りはぼんやりと闇につつまれた。しばらくして目が慣れると空の光を受けて池が同じような光をたたえていた。

「葵?」美和は答えた。
「びっくりさせてごめん。ありがとう来てくれて」葵は姿を見せずにそういった。
「葵、出てこれないの?」と美和はいった。
「手足がもう獣になりかけてるんだ。見たらびっくりする」
「もう十分びっくりした。顔を見せてよ」美和は声のする方に向かってそういった。

笹がゆっくりと左右に分かれ、葵は顔だけをその隙間からのぞかせた。
「ごめん、巻き込んじゃって。タナベもありがとう、美和についてきてくれて」と葵はいった。
「いいさ、美和を一人で来させるわけにはいかないからな。物騒だし」タナベは葵を見て少しほっとしながらそういった。いつもの葵だ。
「バッテリーと、それからおむすびとお茶がある。着替えとかタオルとかも。 葵、大丈夫?食べるものとかどうしてるの? お風呂とか着替えは?」美和は葵の顔が見えると急に心配になってそう聞いた。
「食べるものは山にたくさんあるんだ。もう今は少ししか食べないけど。でもおにぎりはありがたいよ。身体が汚れたら川で泳ぐし着替えは少し持ってる」と葵はいった。
「とりあえずリュックに入れてきたから使って。バッテリーは?足りてる?」
「足りてる。予備は一本で十分だと思う。そこの岩の上に置いてる」と葵はいった。
「これだ」といってタナベが近くの岩の上でバッテリーを拾った。
「じゃあ、リュックもここに置いておくね」美和はリュックを岩の上に置いた。
「葵、美和から話は聞いたんだ。俺はまだ信じられないんだけど、お前その、変化してるんだって?」とタナベは聞いた。
「うん、あたしは人間じゃないんだ。これからだんだん獣に変化する。顔も変わってしまう」葵はタナベが信じられないのも無理はないと思いながらいった。タナベは現実主義なのだ。

「嫌ならいいんだけど、ちょっとだけその変化っていうのを見せてくれないかな?」とタナベがいった。
「怖がらない?」
「たぶん」タナベと美和は同時に答えた。

葵は笹の間からそっと手を出した。その手の甲には黒々とした硬い毛がまばらに生えていた。爪が黒く変色している。
「それが獣なの?」と美和がいった。
「すげえ・・・」とタナベは呟いた。
「まだもっと変化するんだ。まだ入り口みたいなもんだよ」と葵はいった。
「痛くはないの?」と美和は聞いた。
「痛くはないよ。気分もいい。気持ちがクリアになっていくんだ」と葵はいった。

三人はしばらく黙ってそのことについて思いを巡らせた。

「まあ、悪くないならそれでよかった」一番早く考えを切り上げたタナベがいった。
「うん、そうだね」と葵はいった。「荷物をありがとう美和、変化は早くなってるみたいなんだ、着替えやタオルはたぶんもういらないと思う。今持ってきてくれた分で間に合いそうだよ」
「わかった、これ以外に次に何か必要なものはある?」と美和は聞いた。
「今は思いつかない。変化はどういう風にどうなるのかあたしにもわからない。獣に近づくほど何も必要じゃなくなるんだ。思いついたら連絡するよ」と葵はいった。
「メールがあるしね、電話もできる。バッテリーのある間は」と美和はいった。
「怖くないのか?こんなところに一人でいて」とタナベが聞いた。
「怖くない、山の生き物はみんな友達みたいなものなんだ。草や木も動物も」と葵はいった。

タナベはうんうんとうなづいて自分の思考の中に入っていった。

「なぜこの池を待ち合わせ場所にしたの?」と美和が聞いた。
「ここがこの山の『たまり』なんだ。ここが龍が海に向かって地中に潜っていく場所なんだ、龍の入り口ってことだよ」
「龍ってなに?」とタナベが聞いた。
「巡りの神なんだ」と葵はいった。

「神か・・・」とタナベは呟いた。

「私は現実とここを比べると、すごく違和感を感じるんだ、ここが現実であっちが偽物のような。ふとそんな気がすることがあるんだ」と美和は言った。
「どっちも現実だよ」と葵は言った。
「世界には表と裏がある。光と闇がある。見える世界と見えない世界がある。陰陽みたいに」

「葵にははっきりとした目的があるけど、なんだか私の現実って、どこに結びついてるのか考えてしまう」と美和が言った。
「たぶん美和が今、あたしに向けてくれているような優しさが、あたしやシキの力になるんだ。人間に癒しの波動があるんだ。そのことを美和に教わった。美和の現実はきっと間違いないところに繋がってるよ」と葵はいった。

「それならいいんだけど、でもこういうのは友達なら当たり前のことなんだよ。 人間も捨てたもんじゃないでしょ」
「本当にそう思う」と葵は言った。「あたしができるのはトットを目覚めさせることだけなんだ。それが約束だから、親子三人でまた再会するって。もしかしたらシキの声を取り戻すのは人間の役目なのかもしれない。あたしではない気がする。今のあたしにはシキを癒すことはできない」
「どういうこと?」
「鬼の波動がシキを弱らせていたんだ。シキを苦しめていたのはあたし自身だった」と葵は言った。

「よく分からないけど、葵は自分を責めてるの?」
「そうだと思う。一つのことを思い出したら、それにつながる周りのこともどんどん思い出すんだ。自分が何で、どう輪廻してきたのかも見えてくる。自分という結果を見たら、それの因が見えてくる。花を見たらその種がわかるように。そしてその道理が見えてくる。因果の道理みたいなものが。あたしが出す負の波動がシキを弱らせる原因なんだ」と葵は言った。

「負の波動か。人間社会もその負の波動とかでいっぱいだぜ」とタナベが言った。
「そうだね。ずっと昔から、人間は負の波動を放ってた。欲に抗えずに。でも癒しの波動も持ち合わせている。陰陽を同時に内包しているみたいに」と葵は言った。

「光と闇を同時に持っているの?」と美和は聞いた。
「そうだと思う。あたしは半分なんだ。陰。つまり闇だけだ。だから鬼なんだ」
「でも何か、今は少し違うと思う。闇だけなんかじゃない気がする」と美和は言った。

「それなら嬉しい。そう思ってくれるなら。 変化してるんだ、魂も。身体の変化と共に魂も変化するんだ、少しづつ。あたしはできるならシキを癒したい。シキはずっとあたしを癒してくれていた。その償いがしたい。でもあたしは半分だから無理かもしれない。陰陽を内包した人間にしかできないんだと思うんだ」と葵は言った。
「人間がどうやったらシキの声を取り戻すとか、そんなことできるんだろう?」と美和は言った。
「今はあたしにもわからない。でも美和はそれに繋がってると思う」と葵は言った。

シキが振動している。

「美和、シキの振動を感じる?」
「わからない」美和は何か地面が震えてるのか感じ取ろうとしたが地面が揺れてる感じはしなかった。
「目を閉じて、生き物のエネルギーを感じて。そこにシキの波動も感じるはず」

美和は目を閉じて、感覚と音の世界に身を委ねた。生き物の気配はそこかしこに感じられた。街の中では感じない、雑多な圧倒的量の生き物の気配がそこにはあった。草木の一本一本。圧倒的な量の虫の気配。カサカサと小動物の立てる音。 この世界は生き物だらけだ。自分は生き物に取り囲まれている。

生き物は繋がって全体を創り出している気がする。山の中で感じる生き物のつながりは、無駄のない連鎖のようだ。
人間も本当はその中の連鎖の一部なんだ。
「地球の波動が自分の中にもある」美和はなんとなくそう感じた。

「連動してる」と葵は言った。

「わかる気がする」と美和は言った。

「私は、葵がその獣とかになった時に地球のことも癒せるようになるんじゃないかって思う」
「そうだといいけど」と葵は言った。
「美和、タナベありがとう。そろそろ帰ったほうがいいと思う、もう直ぐ龍が池に飛び込んでくる頃なんだ」

「見たい気もするけど、今はまだいい気もする」と美和は言った。
「俺は見たくない」とタナベは言った。

池の水はその透明さを増しているように思えた。その透明さも現実なんだ。

「帰ろうか」と美和はタナベに言った。
「そうしよう」とタナベが言った。
「ありがとう」と葵は言った。
「またな」とタナベが言った。

二人はライトを点けて山を降りた。
葵は笹の中に消えた。

池は透明な水をたたえていた。




< >
Episode 25


Tanabe came down to a convenience store on a light truck he had borrowed.
Miwa was waiting in front of the entrance.
A week passed since then. It is the day to go to the mountains.
Miwa had two fully charged external charging batteries. I will add another one next week if it is not enough.
"Thank you, sorry, thank you" Miwa is like Tanabe will arrive.
"You are welcome, what are you going to bring so much?" Tanabe asked Miwa who loads the backpack on the loading platform.
Miwa got into the passenger seat while replying "food, battery, change of clothes, towels and something".

The light truck carrying the two headed north on the Arima Highway and turned right from the city into Rokko Mountain.
It came under the high voltage line, passed past the camp ground and joined the road which came up again from the mountain.
I came there, the neighborhood became a deep mountain. The deep darkness hides the stars.
Tanabe turned the car to the place where he came a week before and turned the car off the road and cut the engine.
When I turned off the engine, a fearfully silent moment surrounded me. It was quiet as if all the sounds had fallen out.
Eventually I heard the noise and he noticed the wind was the noise shaking the leaves.
When I heard the sound of the wind, it was bigger than I thought, and I heard a sound like going out from time to time. The trees trembled the branches tremendously to respond to it.

They were silently waiting for the state of the forest for a while.

"Is not it creepy?" Tanabe said.
"Well, I am a bit scared, Miwa said that Aoi can be alone alone in such place.
"Let's go anyhow, it's time we promised soon." Miwa takes care of himself, lowers the backpack from the carrier and carries it on the shoulder.
After all, Tanabe was convinced that it was impossible for him to come here alone. At least it is impossible for me. The instinctive thing said that. I want to return to the town right away.
"I'm going," Miwa turned on the headlight and entered the mountain path, so he pursued and followed him.
As before, I walked around bamboo grass and from there we parted in bamboo grass. I walked by choosing thin places of bamboo with the stones in the streets as a foothold. I went out for a while and went out to a pond in the example. There is space left on the earth.

The pond was protected by surrounding red pine forests and bamboo trees, and almost no wind blew up. I can hear the sound of wind swirling overhead, but just by shaking the branches of the pine, the remaining bamboo catches the bamboo grass.


Aoi confirmed that Miwa and Tanabe arrived at the pond.
I heard the engine sound of the car, stopped nearby, headlight came approaching on foot.
There was no doubt Miwa and Tanabe.
I gently descended from the branches of Akamatsu, and approached the two people as quietly as possible.

"Miwa, Tanabe, can you turn off the light?" Aoi spoke from nearby bamboo shoots.

They were surprised to jump for an instant, but Aoi 's voice was quiet, so I soon regained calm.
When I turned off the light, the neighborhood was vaguely dark in the dark. After a while I got used to my eyes I got the light of the sky and the pond was praising the same kind of light.

"Aoi?" Miwa replied.
"I'm sorry for being amazed. Thank you for coming." Aoi did not show himself.
"Aoi, can not come out?" Miwa said.
"Your arms and legs are already becoming beasts, I will be surprised if you see it."
"I was surprised enough already. Show me your face" Miwa seems towards the direction of the voice.

The bamboo was slowly divided into right and left, and Aoi peered from the gap only the face.
"Thank you Tanabe for sorry, Thank you for Miwa," Aoi said.
"No, I can not let Miwa come by myself, it's a noise," Tanabe said while looking at Aoi and being a little relieved. It's usual Aoi.
"There is a battery, then rice balls and tea, changing clothes or towels.

Aoi, are you OK? What do you like to eat? How about bathing or changing clothes? "Miwa suddenly felt worried when I saw Aoi's face, I heard that.
"There are lots of things to eat in the mountains, but I will eat a little bit now, but thank you for the rice ball, I swim in the river if my body gets dirty, I have a little clothing change," Aoi said.
"Since I've been in the backpack for the time being, use it, is the battery enough?" "I think that one reserve is sufficient, I put it on the rock there," Aoi said.
Tanabe picked up the battery on a nearby rock saying "this is it".
"Well, I'll leave the backpack here," Miwa put the backpack on the rock.
"I heard the story from Aoi and Miwa, I still can not believe it, you are changing that?" Tanabe asked.
"Yeah, I'm not a human being, and I will gradually change into a beast and my face will change as well." Aoi thought that Tanabe could not believe it was also impossible. Tanabe is realism.

"If you do not like it, will not you show me that change just for a moment," Tanabe said.
"Do not be afraid?"
"Maybe" Tanabe and Miwa answered at the same time.

Aoi gently put out his hand from between the bamboo grass. Black hard hair was sparsely grown on the back of the hand. The nail is discolored black.
Miwa said "Is it a beast?"
"Great," ... Mr. Tanabe muttered.
"It still changes more, it's like an entrance yet," Aoi said.
"Does not it hurt?" Miwa asked.
"It does not hurt, I feel good and my feelings are getting cleared," Aoi said.

Three people kept silent about their thoughts.

"Well, if it is not bad it was okay." Tanabe, who cut the idea the first time, said.
"Yeah, that's right," Aoi said. "Thank you for your luggage Miwa, change seems to be getting quicker, I think chances of changing clothes and towels probably do not exist anymore, it seems to be enough in time to bring it now"
"Do you understand, is there anything else you need next?" Asked Miwa.
"I can not think of it at the moment, I do not know how it will happen and how it will happen, nothing is necessary as it approaches the beast, I will contact you if I can think of it," Aoi said.
"There is an e-mail, I can make a phone call, as long as the battery is present," Miwa said. "Are not you scared? Are you alone in such a place?" Tanabe asked.
"Afraid, all the creatures of the mountains are like friends, grass, trees and animals," Aoi said.
Tanabe nodded and went into her thought.

"Why did you make this pond meeting place?" Miwa asked.
"This is the" stagnation "of this mountain, this is the place where the dragon goes to the ground towards the Ryu ga Ai, it is the entrance of the dragon"
Tanabe asked "What is a dragon?"
"A god of visiting," Aoi said.

"God ..." Mr. Tanabe muttered.

"When I compare reality with here, I feel a sense of incongruity, this is reality and the fake is like a fake, suddenly I feel that way," Miwa said.
"Both are reality," Aoi said.
"There are the table and the back in the world There is light and dark There are the world that can be seen and the invisible world like the Yin Yang"

"Aoi has a definite purpose, but Miwa said," I think about my reality in some way. "
"Perhaps Miwa's kindness toward me is now the power of me and Shiki.I have a healing wave of humans.It was taught by Miwa that Miwa's reality It surely leads to a place where there is no doubt, "Aoi said.

"That's fine, but this is a matter of course for friends.
You did not throw human beings away. "

"Really so," Aoi said. "The only thing I can do is to awaken the Tot, as it is a promise, it is reunited again by three parents and maybe that may be the function of human beings to regain the voice of Siki. I feel like I can not heal the shiki for me now.
"What do you mean?"
"The waves of the demons had weakened the shiki, it was myself that was tormenting the shiki," Aoi said.

"I do not know well, Aoi is blaming me?"
"When I remember one thing, I remember the circumstances that lead to it more and more.What I saw in my opinion what and how I came in. If I see the result of myself, I can see the cause of it As you can see the flowers, so that you can know the seeds, and that reason will come to you.The kind of reasons of causality is the cause of negative waves from me that weaken the shiki, "Aoi said .

"It's a negative wave, human society is full of such negative waves," Tanabe said.
"Yeah, long ago, humans have released negative waves, they do not resist desire, but they also have healing waves, just as if they contain Yin and Yang at the same time," Aoi said.

"Do you have light and darkness at the same time," Miwa asked.
"I think so, I am half, yin, that is only darkness, so it's a demon."
"But something, I think it's a bit different now, I feel that it's not just darkness."

"If you think so, if you think so, I'm changing, the soul, the soul will change with the body change, little by little, if I can, I want to heal Shiki, please shiki for me forever I want to make a remuneration, but I may be impossible because it is half, I think that it is only for people who have included Yin and Yang, "Aoi said.
"How can humans regain the voice of the shiki, can we do that?" Miwa said.
"I do not even understand now, but I think that Miwa is connected to it," Aoi said.

Shiki is vibrating.

"Miwa, do you feel the vibration of the shinke?"
"I do not know" Miwa tried to feel something trembling on the ground, but did not feel the ground swaying.
"Close your eyes, feel the energy of living things, you should feel the waves of the shiki there"

Miwa closed his eyes and entrusted himself to the world of sensation and sound. The sign of the living thing was felt there. There was a sign of miscellaneous overwhelming amounts of living things that did not feel in the city. Each one of the plants. An overwhelming amount of insect signs. Sounds of rustling and small animals. This world is full of living creatures. I am surrounded by living things.

I think the living things are connected and creating the whole. The connection of living beings felt in the mountains seems to be a wasteful chain.
Humans are truly part of the chain in them.
"The waves of the earth are inside of myself" Miwa felt so somewhat.

"Aoi said," We are interlocking. "

"I feel like understanding," Miwa said.

"I think I will be able to heal about the earth when Aoi becomes that beast"
"I hope so," Aoi said.
"Thank you Miwa, Tanabe ... I think it's better to go home soon, it's about time the dragon comes straight into the pond"

"I feel like seeing but I still feel good about it now," Miwa said.
"I do not want to see," Tanabe said.

The water in the pond seemed to increase its transparency. That transparency is also a reality.

Miwa told Tanabe, "Would you like to leave?"
"Try it," Tanabe said.
"Thank you" said Aoi.
"Tanabe said," See you again ".

They turned off the lights and got off the mountain.
Aoi disappeared into the bamboo grass.

The pond was clapping transparent water.

| 1/11PAGES | >>